ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》州財政危機問題=州政府が職員給与削減を請願=財政危機で7州が非常事態宣言=「完全に違憲」と公務員連合は反発

《ブラジル》州財政危機問題=州政府が職員給与削減を請願=財政危機で7州が非常事態宣言=「完全に違憲」と公務員連合は反発

ジアス・トフォリ最高裁長官(左・Valter Campanato/Ag. Brasil)

ジアス・トフォリ最高裁長官(左・Valter Campanato/Ag. Brasil)

 ゴイアス州知事のロナルド・カイアド氏(民主党・DEM)が4日、ジアス・トフォリ連邦最高裁長官に対し、州職員の時間短縮(時短)労働と引き換えの給与削減措置を認めるよう訴える請願書を渡したと、8日付現地各紙が報じた。この請願書にはゴイアス州の他に、ミナス、リオ・グランデ・ド・スール、パラナ、パラー、アラゴアス、マット・グロッソ・ド・スール各州の財務長官が署名している。

 景気による税収の増減と関係なく、どんどん増加する公務員給与の支払いが州財政を強く圧迫した結果、27州(連邦直轄区含む)中の7州が財政非常事態宣言(calamidade financeira)を発令する事態に陥っている。公務員の給与削減によって財政均衡を保つ以外の解決法が難しい中、憲法では給与削減が違法と規定されているため、実施できない。

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