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桑名在サンパウロ総領事が史料館訪問=苦労実感、サッペー小屋に感銘

サッペー小屋で説明を受ける総領事(左奥)

サッペー小屋で説明を受ける総領事(左奥)

 在サンパウロ総領事館の桑名良輔総領事(神奈川県、58歳)は10月28日、ブラジル日本移民史料館(山下リジア玲子運営委員長)を訪問し、約2時間ほど交流し、見学した。
 同館を統括するブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長は、まず文協ビル内4階の茶道裏千家センターへ、総領事とJICAの佐藤洋史所長を招き、薄茶と生八ツ橋を食べながら談笑した。総領事は「母が茶道を習っていたので、よく家で薄茶を飲んでいた。久しぶりに飲んで懐かしく感じた。この日本文化を伝え続けて」と語った。
 続いて、山下運営委員長が移民史料館を案内し、総領事は熱心に聞き入っていた。中でも、入植当時のサッペー小屋を見学している際、石川会長が「小さい頃は、実際にこのような家に家族で住んでいました。井戸も家にないので、一日は水くみから始まりました。毎朝汗だくになりながら何回も行いましたよ」との思い出を語った。
 総領事は「こういう環境の中で、文句も言わずに真面目に働いたから今の信頼があるのですね。本当に頭が下がります」と感慨深そうに感想を述べた。
 最後に9階の企画展示スペースで記帳をし、文協副会長の西尾ロベルト義弘氏や文協農業関連交流委員会委員長の桂川富夫氏らと談笑した。
 桑名総領事は「実際に使っていた道具、暮らしていた家などを拝見し、先駆者の過酷な生活を改めて肌で感じました。これが原点となって今の日系社会が作り上げられたとリアルに感じられ敬服しました。この史料館を維持し、移民史を後世に伝えていただきたい」と感銘を受けた様子で語った。

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