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バイデン大統領が再要請「ボルソナロ大統領も環境フォーラムに出席を」圧力強める米国にどう対応?

ブラジルと米国の間のパートナーシップ確立に重要な役割を占める法定アマゾン(Leonardo Milano/ICMBio)

 バイデン米新政権で気候問題を担当するジョン・ケリー氏が17日にエルネスト・アラウージョ外相、リカルド・サレス環境相とテレビ会議を行い、4月22日に開催される環境フォーラムにボルソナロ大統領の参加を要請したと17、18日付ブラジル国内紙、サイトが報じた。
 ケリー氏は04年の米大統領選候補になったベテランで、オバマ政権では国務長官も務めた。気候問題を重視するバイデン政権では、新設の気候問題担当大統領特別特使を務めている。
 バイデン氏が大統領選の最中から法定アマゾンでの森林伐採・森林火災を含むブラジルの環境対策を批判していた事は周知の事実で、17日の会議では、気候問題を重視する米国側の取り組みにブラジルがどのような対応を見せるかが注目された。
 外務省は会議後、「気候問題に対する持続可能で永続的な解決策を求めて、関連省庁を含む頻繁な会合を開き、対話を深めていくために役立った」との声明を出した。
 サレス環境相はソーシャルネットワークにビデオを投稿し、「気候変動やアマゾン問題、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)における締約国会議(COP)などが議題に上がり、米国が開催する環境問題に関する会議の事も話し合った」と語った。
 サレス氏が言及した会議は「地球サミット」または「地球の日フォーラム」と呼ばれ、4月22日にワシントンで開催される。この会議は11月1~12日にスコットランドのグラスゴーで開催される第26回COPの準備会合的な意味があり、アントニー・ブリンケン米国務長官も先週、外相への電話でブラジルの参加を求めていた。ケリー氏は17日の会合で改めて、バイデン米大統領がボルソナロ大統領の参加を求めていると伝えた。

 サレス氏は、「アマゾン保護にも重大な意味を持つカーボンクレジットに関するリソースなどを取り上げるために米政権との間で確立しようとしているパートナーシップに関する重要な内容」との認識も明らかにした。両相は「気候問題や森林伐採撲滅に関し、協力関係を築く事の可否を探った」とも語っている。
 バイデン政権はこのところ頻繁に、「ブラジルと米国の間のパートナーシップ」に言及しており、17日の会議でも、持続可能な開発と気候変動に関する対話を深め、より頻繁に会合を重ねる事が話し合われた。環境関連の実務レベルの会合は毎週行われる見込みで、ケリー氏やサレス氏も折々に参加すると予想されている。
 ブラジルと米国の閣僚レベルの会合は、米国務長官と外相との先週の会合に次ぐものだ。ボルソナロ大統領はトランプ前米大統領の熱心な信奉者で、バイデン氏が当確となっても祝辞を送るのが遅かった。
 また、バイデン氏が選挙期間中にアマゾン問題の進展いかんでブラジルに制裁を科す可能性を示唆した時も、「嘆かわしい」と言い返していた。バイデン新政権はブラジルと米国の立場の違いを認めているが、ブラジルに対して環境対策の確立と人権擁護を求める姿勢は崩していない。

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