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州立移民博物館で「+Japão」=多面的に日本文化を紹介=日系歌手らが久々に活躍

歌声を披露する伊藤カレンさん

歌声を披露する伊藤カレンさん

 7月24日、聖市ブラス区のサンパウロ州立移民博物館の庭でオンラインと対面を組み合わせたハイブリッドイベント「+Japão」が開催された。日本音楽の演奏や、料理の紹介、ポップカルチャーに関する対談などが様々な出演者を招いて紹介された。在聖日本国総領事館(桑名良輔総領事)と国際交流基金サンパウロ日本文化センター(洲崎勝所長)が後援し、イベントの企画運営を行うTasa Eventos社の最高責任者である、サトウ・セルジオ・タカオ氏がイベントを直接手がけた。


 同イベントではコロナ禍の影響で長い間活動を休止せざるを得なかった日系アーティスト達が、屋外で観客に発表する久しぶりの場にもなった。 ニッパク紙によれば、日系歌手の伊藤カレンさんも「重症化リスクが高い家族がおり殆んど家にいた」という。昨年3月ぶりに人前で歌唱を披露できた事に喜びつつも「不安も感じます。多くの人が接種を受けてまた直接会える日が待ち遠しい」と語った。
 わだん太鼓アンサンブルの代表青山明奈さんは「今は子供向けのプログラムも含めて、全てオンラインでの活動。でも対面はやっぱり違う。人の繋がりを感じるし、見てくれている人がいると張りが出る」と頷いた。
 「オリンピック開催地として全世界から注目されている日本。この国の持つ独自の伝統や習慣を知る絶好の機会になると思います」――同館の最高経営責任者アレッサンドラ・アルメイダ氏はニッパク紙の取材にそうコメントを寄せた。

わだん太鼓アンサンブルの演奏

わだん太鼓アンサンブルの演奏

 イベント開催の経緯について「日本移民と同館には歴史上密接な関係がる。最初の日本移民が到着したとき博物館本部(旧移民収容所)にあたる部屋で迎えた。今日もその絆は続いています」と頷く。
 桑名総領事は「全伯で日本移民を受け入れ、文化を大切にし普及にも貢献して頂いた」と称え、「日本の文化が、多様な文化を擁するブラジルの多様性をさらに豊かにし、新たな活力を生み出すことを大変誇りに思います」と歓びを表した。
 洲崎所長は「建築物や庭園を散策して印象的な展示を眺めていると、日本人や他国からの移民の方々にドラマや苦悩があっただろう実感します」と深く感じ入った様子。
 サトウさんの会社ではイベントのほか会議や展示会運営も行う。「昨年3月から対面イベントを開催することなく停止した状態だった」と厳しい時期を振り返る。「ですが来年は多くのベントが開催されるでしょう」と明るい兆しを伺わせる。実際に北東伯や南東部、南部の都市などで交渉が行われているという。
 「祭りが増える事は日系アーティストにとって発表の場が、出展者にはビジネスの場が増える。そして、ブラジルにおける日本文化の普及につながるのです」と頷く。
 同イベントの模様は州立移民博物館のユーチューブチャンネルに残っており、いつでも視聴が可能。再生リスト(https://www.youtube.com/playlist?list=PL4zJYl570ekQ-uUnhZsnNm1bkNGk7cENH)にまとめられている。

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