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外務大臣表彰を14人と1協会に=茶道、市議、野球など多分野から

 日本政府は20日に外務大臣表彰を発表、ブラジルからは14人と1協会が受賞した。この表彰は、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている人の中でも特に顕著な功績のあった個人および団体の功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を周囲にお願いするもの。受賞した山下譲二氏は「大変身に余る光栄。受賞に値するような働きは何もしておりませんので大変恐縮致している。日系社会の皆様の温かい思いやりのお陰さまで、文協を通じて今日まで活動させていただきました。心から総領事館、外務省の皆様に感謝申し上げます」と述べた。エリソン・トンピソン・デ・リマ・ジュニオール氏も、「まさか受賞すると思わなかったので今も驚いています。総領事館や外務省、文協、華道、茶道、世界救世教など、すべての人に感謝。華道と茶道を通して日本文化に携わり40年、多くのことを勉強させていただいた。受賞を糧により一層、日本文化がブラジルに浸透し相互交流できるように励みたい」と襟を正した。受賞者と主な功績は次の通り。(以下、敬称略)

〈在ブラジル日本国大使館推薦受賞者〉
【赤岡隆夫】アレッシャンドレグスモン農村文化協会前会長=同協会会長として恒例行事「イチゴ祭り」をブラズランジア市とともに成功させた。「グアバ祭り」を新たに企画・実行し成功に導いた。同協会のイベントである日本の伝統的な文化・習慣である運動会や盆踊り、新年会を開催。日本語学校の運営も指揮し、会員家族子弟に対して日本文化の伝承、会員との親睦を深め、日系社会の活性化に貢献した。
〈在サンパウロ日本国総領事館推薦受賞者〉
【山下譲二】ブラジル日本文化福祉協会評議会会長=1997年からブラジル日本文化福祉協会で専任理事、副会長、評議員会会長などの役員を務め、長年に亘り同協会を献身的に支えている。
【渡部一誠】サンパウロ大学生物医科学研究所・解剖学部教授。電子顕微鏡を利用した研究の先駆者。複数の大学で長年に亘り教鞭を執り、日本の著名な研究者と日伯両国に於いて交流を深めた。日伯研究者協会の役員として2008年に同協会主催の「日伯交流シンポジウム」の開催に尽力。ブラジル和太鼓協会の初代会長として全伯太鼓大会開催などを通じ、日本文化普及と日伯友好親善にも貢献した。
【野村アウレリオ】聖市議会議員=7期25年以上にわたり同市議として活動。市と日系社会のパイプ役として、ブラジル先達移民を祀る「開拓先没者慰霊碑」や「日本館」維持に尽力した。「国際日系デー」を同市の公式日程として制定させる等、日系社会活性化に貢献。大阪市との姉妹都市交流でも重要な役割を果たし、日伯関係の強化に寄与している。
【大塚ジョルジ】ブラジル野球ソフトボール連盟会長=1990年にブラジル野球・ソフトボール連盟を設立し、設立当初から現在も会長職を務める。「礼節」や「元気な挨拶」「道具を大切にする」といった日本式野球の価値観を重視した選手育成に長年尽力。08年の移民百周年の節目に日本のアマチュア野球界の代表チームを招いたブラジル代表チームとの親善試合や交流イベント等の開催に精力的に取り組むなど、スポーツを通じた日伯両国の相互理解や友好親善の促進に大きく寄与した。
【エリソン・トンピソン・デ・リマ・ジュニオール】茶道裏千家淡交会ブラジル協会会長=09年から現在も、茶道裏千家淡交会ブラジル協会の会長を務め茶道の普及に取り組んでいる。12年から20年までブラジルいけ花協会の会長も務めるなど日本文化の普及に貢献した。
〈在リオ日本国総領事館推薦受賞者〉
【聰伯(そうはく)バストス】=リオ日伯文化協会会長=15年からリオ日伯文化協会会長を務め、日本文化の発信及び普及に尽力。18年には日本人ブラジル移住110周年実行委員会副委員長として事業の実施に携わるなど、日伯文化交流促進に貢献した。
【吉田・ワルテル・アツシ】リオ州日伯文化体育連盟副理事長=副理事長を務める傍ら、リオ日系協会会長などの要職を歴任。多数の日本文化紹介・スポーツ活動や周年事業等を通じ邦人・日系人の親睦と結束の強化を図った。特に同連盟では14年間に亘って日本祭りのコーディネーターを務め、様々なイベントを企画する等、同祭りの成功に大きく貢献、州日系人コミュニティ活性化に尽力した。
〈在クリチバ日本国総領事館推薦受賞者〉
【トミナガ・エドアルド】パラナ州ロンドリーナ市議会議員=過去9年間に亘りロンドリーナ文化体育協会(ACEL)のスポーツ部長及び副会長を歴任。毎年同市で開催され約3万人が訪れる日系イベント「エクスポ・ジャパン」のコーディネーターを務めるなど北パラナ地域における日本関連行事の振興及び日本文化の普及に貢献。17年からはロンドリーナ市議会議員を務め、市立学校の子どもたちに日本文化や歴史を紹介するプロジェクトを始動する等、日伯相互理解の促進に貢献している。
【田村ジャイロ】ロンドリーナ市議会議長=パラナ州ロンドリーナ市で3期に亘って市議を務め、現在は同市議会議長も務めている。様々な日系団体主催イベントの支援取り付けや、日系の団体や実業家、農家等への支援実現のために尽力。日系社会の発展ならびに地域経済の発展にも寄与している。 【鈴木タカシ】華道家元池坊華道会南米パラナ支部長=華道家元池坊の師範代として約21年間に亘り、パラナ州・サンタカタリーナ州各地の日本祭り等の日系団体主催行事や地域イベントにおいて生け花のデモンストレーションや講習会、展示会等を実施し、華道家元池坊華道会南米パラナ支部長としてパラナ州内の支部の生徒たちに稽古を行うなど地域における生け花文化の普及・発展に大きく貢献している。
【セト・ノリ】クリチバ市議会議員=21年から同市議会議員を務め、日系社会の発展のために尽力。クリチバ日伯文化援護協会の会長として、同協会で行われる日本文化及びスポーツ活動の促進に尽力した。クリチバ日本文化祭りの実行委員として「日本移民祭り」「春祭り」等の様々な日本関連文化事業で主導的な役割を担い、日本文化の普及に貢献した。ブラジル出稼ぎ協会の法務部員として20年以上に亘り日本の出稼ぎから帰国した日系ブラジル人たちの社会復帰を支援する。
〈在レシフェ日本国総領事館推薦受賞者〉
【アリセ・ルミ】パライバ連邦大学教授=日本人及び日系人が少ないパライバ州ジョアン・ペソア市でパライバ伯日文化協会の創設を牽引した。音楽や芸術を通して、同地で日本文化の紹介を積極的に行っている。日本関連の記念事業には日系・非日系を問わずに育ててきた琴や和太鼓のグループとともに事業を盛り上げ日伯親善に大きく貢献した。
【近藤守】敬老会(=あけぼの会)会長(レシフェ日本文化協会傘下)=レシフェ日本文化協会の役員、会長、副会長を歴任し長年に亘り同地日系社会に貢献した。練習艦隊寄港時には同会をあげてのおもてなしを行い、特に会員子弟を動員したレシフェ市内視察を企画し日伯交流に尽力した。自身の趣味であるチェスの交流試合や囲碁の紹介等を通して日伯交流にも寄与した。
〈在マナウス日本国総領事館推薦受賞者〉
【パリンチンス日伯協会】ブラジル北西部初期の日本人移住地(アマゾナス州パリンチンス市)に1991年に設立され、現在もなお日本語及び日本文化を普及に貢献している。同地で日本文化を普及する唯一の団体。日本語教室運営のほか、漫画や空手等の日本文化関連コースを実施。在マナウス日本国総領事館が同市で開催した日本文化週間に全面的に協力し、同地域における日本語・日本文化の普及、対日理解の促進に貢献。

 

 

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