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《ブラジル》「火力発電稼動開始遅すぎた」専門家が下院公聴会で発言

川底まで干上がったパラナ川(7日付BBCサイトの記事の一部)

 中西部や南部、南東部が91年間で最悪の水危機に見舞われ、火力発電多用による電力料金値上げなどが続いている。これに関して下院の財務監査管理委員会が8日に開いた公聴会で、専門家達が「火力発電所の稼動開始が遅過ぎて、水危機がより深刻になった」との見解を明らかにしたと同日付現地サイトが報じた。
 専門家達によると、貯水ダムの水位低下は昨年から起きており、火力発電所を早期に稼動させるべきだったという。
 リオ連邦大学(UFRJ)教授でエネルギー調査公社元総裁のマウリシオ・トルマスキン氏は、「貯水ダムの水位は昨年10月から下がり始めていたが、火力発電所は僅かな稼働率に止まっていた。2月には稼働率がさらに低下しており、公的機関が対応し始めたのは5月だった」とした。

 同大教授でエレトロブラス元総裁のルイス・ピングエリ・ローザ氏は、「昨年の雨量は既に火力発電所の稼動が必要なレベルだった」とし、「ダムへの入水量は昨年から減少傾向にあり、もっと早い時期に経費が少なくてすむ火力発電所から順次稼動させるべきだった」とした。
 これに対し、鉱山動力省と国家電力庁(Aneel)が派遣した政府側代表は、火力発電所の稼動開始が遅れたとの見解に真っ向から反対。鉱山動力省の担当者は、「今年の場合、20年の雨季が始まる前から準備を始め、同年10月から火力発電所の稼動を始めた」と反論。「昨年10月~今年2月の稼働率抑制は魚の産卵期でパラナ川での漁などが禁止されていたから」とした。
 Aneelは「火力発電所の稼動の遅れを示す調査報告はない」とし、「ベロ・モンテやマデイラ川の水力発電所が稼動している時は火力発電所の稼動は困難」とも語っている。

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