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《ブラジル》コロナ禍CPIが大統領前夫人の召喚へ=疑惑のロビイストの答弁契機に=レナン氏から紹介されただけ?=ラシャジーニャ疑惑の渦中で

アナ・クリスチーナ氏(Twitter)

 上院のコロナ禍議会調査委員会(CPI)は15日、ボルソナロ大統領前夫人アナ・クリスチーナ・ヴァレ氏の召喚を決めた。インド製のコロナワクチン「コバクシン」の不正契約に関与したロビイストのマルコニー・アルベルナス・デ・ファリア氏との関係などについて問うためのものだ。15、16日付現地紙、サイトが報じている。
 アナ・クリスチーナ氏の召喚は当初の予定には入っていなかったが、15日のCPIでのマルコニー氏の答弁を受け、急きょ決まった。
 マルコニー氏はCPIで、かねてから噂されていた、アナ・クリスチーナ氏の息子でボルソナロ大統領四男のレナン氏と親密な関係にあることを認めた。同氏が以前に押収された携帯電話の通話記録からは、レナン氏との間で100回を超えるやりとりがあったことが確認されていた。
 マルコニー氏はこの日、レナン氏を「よき友人」と称し、レナン氏の起業を手伝ったことだけでなく、ブラジリアのマネ・ガリンシャ・スタジアム内にあり、レナン氏の会社が使用しているカマロッテ(特別客用スペース)の中で行われたレナン氏の誕生パーティにも出席したことも認めた。
 だが、アナ・クリスチーナ氏との関係についてのマルコニー氏の言動が曖昧だったことから、事態が一転した。マルコニー氏はアナ・クリスチーナとの交友関係を、「レナン氏を通じて紹介された」としながらも、親密な関係性は否定した。だが、それに対し、アレッサンドロ・ヴィエイラ上議(シダダニア)が反論を行った。
 同上議は、マルコニー氏の携帯電話に残されたメッセージのうち、2020年に行われたアナ・クリスチーナ氏との通話で、彼女にはその権限がないはずの連邦総弁護庁(DPGF)の長官職に関し、当時の大統領府総務室長官で現在は連邦会計検査院(TCU)判事のジョルジェ・オリヴェイラ氏の推薦を願っていたことに関する真相説明を求めたが、マルコニー氏はこの件に関して黙秘権を行使し、話さなかった。

 この行為が問題視され、CPIはアナ・クリスチーナ氏の召喚を決めた。召喚に関しては大統領派のマルコス・ロジェリオ上議(民主党・DEM)の強い反対が起きたが、最終的に承認された。ウンベルト・コスタ上議(労働者党・PT)は委員会後、召喚には賛成したが、「アナ氏がコバクシンの不正疑惑に直接かかわっているかどうかはわからない」とした。具体的な召喚の日時も不明としている。
 アナ・クリスチーナ氏は現在、セリーナ・レオン下議(進歩党・PP)の職員として働いているが、レナン氏と生活しているブラジリアの富裕地区ラーゴ・スル地区の豪邸は320万レアルの資産価値がある物件だ。アナ・クリスチーナ氏は借家だとしているが、レナン氏の世話係を務めるなど、同氏やボルソナロ家の人々と長年関係のあった家事労働男性の証言などから、この家屋は不正な方法で購入されたもので、その資金には大統領長男のフラヴィオ氏と次男のカルロス氏のラシャジーニャ疑惑で貯めた金が使われたのではないかという疑惑が浮上している最中だった。
 アナ・クリスチーナ氏の親類は、フラヴィオ氏のリオ州議時代、カルロス氏のリオ市議の幽霊職員に名前を連ねており、少なくとも4人が登録した居住地にはアナ・クリスチーナ同氏とボルソナロ氏が購入した家屋の住所が使われていたことも判明している。

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