ホーム | 日系社会ニュース | 50年ぶりの祖国で浦島太郎(12)=サンパウロ市 広橋勝造=クソ真面目すぎる?日本の習慣

50年ぶりの祖国で浦島太郎(12)=サンパウロ市 広橋勝造=クソ真面目すぎる?日本の習慣

信号機つきの十字路

信号機つきの十字路

 どこだったか思い出せないが、日本のある街で信号機付きの十字路で、青信号になったから渡ろうと一歩踏み出した。
 すると、信号待ちのはずの車線先頭の小型乗用車が、待っていたかの様に「プァー!」と俺に向かってクラクションを鳴らしてきやがった。
 全く予期しないクラクションだったから、俺は驚いて飛び上がって尻もちをつくところだった。信号機は、俺には青で奴には赤である。
 「何でだ?」俺は車道に立ったまま、「何て酷い事を、この野郎!」と思って車を睨んだ。車を運転していたハゲて痩せた老人が、真面目な目付きで睨み返してきた。
 一緒に来ていた一番下の姉さんが、「勝っちゃん! こっちよ!」と俺に注意を促した。歩道にパリの地下鉄用の階段に似た入口があった。
 そう云えば、俺は無意識に侵入阻止のガードレールを跨いでまでして渡ろうとしていた。
 しかし、邪魔する車は一台もないのに、わざわざ地下道を通って向こう側に渡らなければならない日本の習慣に怒りを覚えた。
 これぞ、俺には受け入れられない、クソ真面目すぎる現代日本のカルチャーだった。
 無事に帰国(俺にはブラジルに戻る事)して、サンパウロの酒飲み友達が「あっ、無事に帰って来たね。幸運だったなー。多分、訪日して1週間後には、病院か刑務所にブチ込まれているんじゃないと心配してたよ」――。
 そうならなかったのは本当に幸運であった。次の訪日が怖い。訪日はもう断念するか…。

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