ホーム | 日系社会ニュース | 50年ぶりの祖国で〝浦島太郎〟(13)=サンパウロ市 広橋勝造=日本で禁句の誉め言葉

50年ぶりの祖国で〝浦島太郎〟(13)=サンパウロ市 広橋勝造=日本で禁句の誉め言葉

バツのゼスチャーをする女性(Berutaさん、写真ACより)

バツのゼスチャーをする女性(Berutaさん、写真ACより)

 俺も当り前の男だ。綺麗な、美しい女性が前を通ると「うぁー」、と身震いして「ジー」(ジロッとではない)と後ろ姿を観る。
 それはブラジルで―である。ちょっと日本ではまずい行為の様で、目立ってしまうが、こそっと、つい見てしまう。
 ブラジルではほとんどの男が女性の後ろ姿、特にお尻を観る。皆がそうするから、見なかったら逆に目立ってしまう。
 しかし、日本ではご法度だ。日本人とブラジル人の二つの魂を獲得した俺には、この件は大問題だった。
 むかし短期で商用訪日した際、代理店をさせてもらっている広島のあるメーカーで、事件を起こしてしまった。海外営業部で会議が終わり、ほっとしてお茶をいただき、部署の片隅で休憩している時だった。
 一瞬、女性事務員達だけになった。男は俺だけだった。
俺「皆さん・・・だな~」とブラジル式最高の褒めの言葉を贈ってしまった。
 スムーズに稼働していた海外営業部が突然、急停止した。二人が席を立ってツンとして足早に何所かに行った。多分、便所だろう。
 残った女性も仕事を止め、俺をチラッと見たり、何やらヒソヒソ話を始めた。そこへ、ブラジルへ時々来てくれる部長が入ってきた。
 部長は普段と違う雰囲気に直ぐ気付き、「どうした?」、一番年上の女性が部長に駆け寄り、何か部長に耳打ちした。
部長「あっ、広橋さん、やっぱり、やっちゃった・・・」。
 それから、部長は「広橋さんは・・・でブラジルから・・・だから、悪気じゃなく・・・で、お前たちを・・・しようと・・・したんだ」と苦しい言い訳を並べて、何とか女性達の爆発を抑えてくれ、俺は命を救われた。
 あの事件後、2年間はブラジルに対する対応がボイコットに合い、少し支障を被った。
 その後、ブラジルへの対応は北米支社が事務的なアメリカ式の冷たい対応をする事になった。しかし、ファイナンス方式等は自由で楽になった。
【広橋式ブラジル誉め言葉(ポルトガル語を直訳)】
(A)うぁー、きみー、美しいねー(序の口、ただのお世辞で女の子は全く喜ばない)
(B)うぁっ! 俺をワクワクさせるね(それで? 何? それだけ? つまんない男ねー)
(C)うぉ~! きみー旨そう(SEXが)(女の子が一日中嬉しそうになる最高の誉め言葉)

 

 

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