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《ブラジル》「コロナ禍終息は近い」9月は過半数の市でコロナ死者ゼロに=マスク着用解除には慎重論も

パンデミック前の日常が戻りつつあるサンパウロ市(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

 【既報関連】9月の新型コロナ感染症による死者は1万6336人で、今年最少だった。同月の死者は昨年3月以降で5番目に少なく、死者ゼロだった市が3274市もあり、2848市だった8月を31・8%も上回ったと6日付現地サイトが報じた。
 ヴィソーザ連邦大学のウェスレイ・コッタ教授によると、死者ゼロの市の大半(57・5%、1884市)は人口1万人未満だが、人口10万人以上の市も13ある。
 死者ゼロの市で人口最多はマラニョン州サンジョゼ・デ・ルバマルの17万9028人。地域別では北東部の1249(38%)が最多だ。死者の7日間平均が8月より減った市は2389(43%)、同水準の市は2316(42%)だったという。コッタ氏はワクチン接種の進展を感染者や死者の減少の主要因と見ている。
 ペロタス連邦大学のペドロ・アラル教授はこれらの結果から、「ワクチン接種の進展などで最悪の状態を脱した」「接種促進でデルタ株による感染者増加を回避できればコロナ禍終息は近い」と見ている。
 ブラジル感染症学会のアルベルト・シェバボ副会長も、小さな市ではワクチン接種がより迅速に行われる事などを挙げ、重症者が減り、死者ゼロの市が増えたのは迅速なワクチン接種の結果と結論付けた。6日現在の全国の接種完了者は9652万5千人で、総人口の45・25%に達した。

 大きな市は人口密度が高く、接種を受けていない人が多い可能性があるから、死者ゼロ達成は遅れるが、接種が進めば死者は減るとしている。サンパウロ市の5日の死者の7日間平均は38人で、4月14日の252人と比べて激減した。
 サンパウロ州のドリア知事は6日、1週間死者が出ていない市が645市中467市(72%)に増えたと発表。同州では州人口の約60%が2度の接種か1度でよいワクチンの接種を終えており、9月からは接種完了から半年以上経った高齢者、4日からは同様の条件の医療従事者への補強接種も行われている。
 だが、現在も重症化する人や死者が出ているとして、マスク着用解除は見送った。コロナ対策班コーディネーターのパウロ・メネゼス氏は、マスクの着用解除後に感染拡大が起きた国の例を挙げつつ、現在の感染の中心はデルタ株なのに感染爆発が起きていないのは接種促進とマスク着用のおかげとし、マスクの効用を強調した。
 同州は6日、大きなイベントでは最低1回のワクチン接種とマスク着用を義務とする事も確認した。接種を完了していない人は、初回接種を受けた証明と48時間以内のPCR検査の陰性証明を提示する必要がある。

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