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大野歩氏が油絵の初個展=「光の彼方へ」15日まで

個展内の風景

 「色鮮やかな静寂」――画家の大野歩さん(大阪府・51)の初個展「光の彼方へ(Alem da Luz -seja uma luz em meio a tempos dificeis-)」が、10月15日から11月15日まで聖市コンソラソン地区のショッピング・フレイカネカ(Shopping Frei Caneca)ブラジル式1階で開催されている。
 同個展では日本をイメージさせる金魚の絵画や、当地の森林に生息する色鮮やかなトゥッカーノやオウムなどの絵画など、大小合わせて20点の油絵画が展覧されている。それに加えてアート会社「Art2+Plant2 (アーツアンドプランツ)」による流木アートも展覧されている。

大野歩さん

 大野さんは、「この個展では、日本の落ち着いた感覚とブラジルのエネルギッシュな感覚が融合した空間を生み出すような作品を選定しました。個展名である『光の彼方へ』は、コロナ禍続きで暗い話が多いですが、皆さんが光輝く未来への希望が持てるように願いを込めています」と同展覧会への思いを語る。
 大野さんはブラジル日本文化福祉協会の近藤敏氏の下で油絵を習い始めて12年。それ以前は水彩画やデッサン、デザインなども長年に亘って経験している。過去には文協大総合美術展で佳作賞や銅賞を受賞した実績を持つ。同氏は、幼少期から絵を描くことが趣味で、大学では内装設計とインテリアを学んだ。

 卒業後は日本のオフィス家具メーカーで内装デザイナーとして7年勤務。恵介さんと結婚して2001年にサンパウロ州カンピーナス市に移住。同市に5年住んだ後、サンパウロ市に転居。その転居をきっかけに文協の絵画教室で本格的に油絵を習い始め現在に至る。
 初日には30人あまりが集まってイナグラソンが行われ、友情出演でブラジル人尺八演奏家のシェン響盟リベイロ氏が演奏を行った。
 大野さんは、「老若男女問わず、色々な方に来ていただき、この空間で少しでも心に暖かい光と元気を得てくだされば大変嬉しいです。ぜひお待ちしています」と呼びかけている。
 開場時間は月曜日から土曜日は10時~22時まで、日曜日と祝日は14時~20時まで。問い合わせはワッツアップ(11・97358・5878)、インスタグラム(アカウント=@ayumiarts_)まで。

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