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《ブラジル》ミナス州=無実の老人をリンチで殺す=子供への性的悪戯のデマ信じ

事件の真相と犯人逮捕について報告する市警警部ら(29日G1サイトの記事の一部)

 ミナス州市警が29日、9月17日にベロ・オリゾンテ市で起きた63歳の男性殺害事件は、子供への性的悪戯というデマを信じた人達が無実の男性にリンチを加えて起きたとの見解を発表したと29日付G1サイトなどが報じた。
 この事件は、ベロ・オリゾンテ市北東部のヴィラ・アンジオリバ区で起きたもので、Vo(おじいちゃん)というあだ名で知られていた市役所職員が、麻薬密売者達に殴られて死亡した。
 同件担当のモニカ・カルロス警部によると、男性を殴り殺した人達は、麻薬売買に関わっている女性が流したデマを信じ込み、リンチを加えたという。
 だが、警察が調べた結果、息子を連れて歩いていた女性が、男性が公道で立ち小便をしていたのを見て立腹し、「Voというあだ名の男が子供に性的な悪戯をした」と電話で告げた事が発端だった。

 ブラジルでは、子供への性的な悪戯や強姦を嫌い、このような行動をとった人物には厳しい罰則を加える傾向がある。この地域も例外ではなく、自分達の縄張りで子供をいたぶった奴がいると知った麻薬密売者達が、「あいつを殺してもいいか」と首領に許可を要請したという。
 だが、事件の後、密売者達は、男性を告発した電話の内容は嘘で、デマによって無実の人を殺した事を知り、女性を追い出した。彼らにとって、嘘は、子供への性的な悪戯や強姦同様に、許せない事だったからだ。
 警察はその後、女性と8人の密売者達が事件に関わっていた事を突き止め、逮捕令状を要請。60人の警官を動員した作戦は25日に実行に移され、24歳と26歳、37歳の3人の男性が逮捕された。逮捕者の1人の自宅からは銃も押収されたという。市警では、残りの容疑者の行方も捜索中だ。
 麻薬密売などの犯罪組織が支配している地域では、よく調べもしないまま、自分達の手で鉄槌を下す傾向があり、この事件もその一つだ。

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