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オーリャ!

コラム オーリャ!

儀式や教義は異なるが、日本の「真言密教」に通じる面がある、と書いているのを見た。何かといえば、カンノンブレのことだ。いつだか、阿含宗の護摩法要が伯字紙に大きく取り上げられたのも、この辺の理由からだろう。  日本の高校社会の参考書(教育出版社)は九五年、「ブラジルのくらし」を特集。そのなかでファヴェラ、デノミネーションそしてイエマ ...

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 私用のため年末年始は、日本に一時帰国した。  夏真っ盛りのブラジルから、真冬の日本へ。時差ボケはなかったが、その温度差は辛かった。  数多くの雑用を抱えているのに、寒さのあまり外出する気になれず、気が付けばストーブの前が指定席になる有り様。  目の前に張られた「火の用心」のステッカーを眺めながら、ある消防隊長の言葉を思い出した ...

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 見渡す限りの、テント。今週終了した「世界社会フォーラム」の参加者のためにキャンプ場として提供された、ポルト・アレグレ市の公園だ。野宿者、その数一万人以上。トイレは仮設、シャワーは青空の下、炊飯は飯盒で。ギターの音色が聞こえ、場所によってはマリファナの匂いが漂っていた。良い環境とは決して言えない。しかし、密集したテントの海の中に ...

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 福島県人会の定期総会が二十六日、開かれた。直前、ある男性の賛助会員が会館を訪れ会費を払った。 裸のままの五十レアル札を二枚、震える手でしっかり握り締め、声を絞り出した。「一枚は会費、もう一枚は見舞金です」。足取りは重く健康状態も良くはなさそうだった。 話を聞けば最近、詐欺事件に遭い、多額の金を騙しとられたという。それでも、空き ...

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 サンパウロ市の市制記念日にはいつも、リベルダーデ区のお隣のベィシーガでは、年数分の長さのケーキを沿道に並べ、盛大に祝う。テレビ各局は競ってその準備風景や、当日の様子をたっぷり放送する。  有名なギネス・ブックにも掲載されているこのお祭りは、同地区の顔役だった故アルマンジーニョ・デ・ビィシーガ(伊系移民)がスイスのお祭りから発想 ...

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 でも、青年よ、世間や大人とはなかなかしたたかなものだぞ―。  ポルトアレグレで開かれた世界社会フォーラムで、米国の覇権主義などに対し、変革を訴える若人たちの姿に、「―大志を抱け」の言葉が浮かぶ。ついで、続き文句を思案した。結果が、冒頭の文である。  随分と大きく、参加青年らの振る舞いが報じられていた。おそろいのTシャツはチェ・ ...

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 昨年十二月までの文協の会員数は二千三百九十九人。今年に入っての新規入会者は十四人(二十三日現在)となっている。   文協改革委員会の改革案(本紙七面に掲載)では「文協会員数を増やす運動を大幅に展開する必要がある」としている。 同案では日系の新しい定義づけも提案し、日本文化に好意的な非日系もその対象にしている。  すでに同委員会 ...

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ブラジル学校が休みのこのごろ、日系青少年を対象にした講習会、合宿やキャンプの話題を聞くことも多い。ASEBEXの日本留学準備セミナーである「講習会」では日系の留学候補生が互いの交流を深めているし、日本語普及センターの「ふれあいセミナー」では日系青少年が宿舎での共同生活で友情を築く。 世代が下るにつれてコロニア離れが進むと言われる ...

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 「弁護士との話はうまくいっているか」。  「ええ」。  「もし、ここ(刑務所)から出られたら絶対幸せにする。でかい強盗を一回して、一生働かなくても暮らせるようにしてやるからな」。  映画のセリフではない。東京農大給費留学生OB、森田欣さん(昨報「本田」は誤り。お詫び訂正します)の友人が通話中、電話線が混線して聞いたもの。  森 ...

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 サンパウロ市の物価は世界最低レベル!――とする調査結果が、英国の権威あるエコノミスト誌の研究機関から先週発表された。世界の百三十四都市で調査が行われ、東京が一位で、サンパウロ市はなぜか百二十一位と最低レベル…。  生活者の感覚としては、どう考えてもサンパウロ市の物価が安いとは思えないが、偉い学者さんが計算するとそうなるらしい。 ...

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