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オーリャ!

コラム オーリャ!

 昨年、甲子園に初出場した日章学園関係者に聞きたいことがある。  「ブラジル人は客寄せパンダだったのか」と。 四番の瀬間中ら投打に渡って活躍した三人の日系人が、その原動力だったのは間違いない。  一チームで三人もの外国籍選手が活躍するのは初めてだけに、グラウンド内外でその注目は高かった。昨秋のドラフト会議で瀬間中ら二人が指名され ...

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 ボーイスカウト連載(本紙六面)の一回目でボーイスカウトの創始者、ベーデン・パウエル卿について触れた。  この名前を聞いて詩人ヴィニシウス・デ・モライスとの共作で多くの名曲を世に送り出したブラジルギターの名匠バーデン・パウエル(ポ語読み)を思いだした音楽ファンも多いのではないだろうか。  ボーイスカウト運動の創始者ベーデン・パウ ...

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 五か年計画で建設が進められてきた養護老人施設、あけぼのホームが完成した。白亜の壁が、太陽の光を受けてまぶしい。  グアルーリョス市もようやく、施設周辺の舗装工事を開始した。バスの路線が延長されれば、交通の便も格段とよくなるだろう。  気をもむのが治安対策。ファベーラの近くに建築されたものだから、老人ホームが一際、目立つ。  周 ...

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 先々週の土曜夕方、サンボードロモでカルナヴァルの予行演習に参加した。真っ黒な雨雲がもくもくわいてきたと思ったら、滝のような豪雨。隊列を組んでパレードしていた、普段はいかめしい打楽器隊の大男どもも、親指大の雹がパラパラと背中や頭にぶつかり始めるにいたって逃げ腰に。実際、鞭のように痛い!  それでも鬼瓦のような顔をした黒人指揮者が ...

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 満開の桜の下には死体が埋まっている、と言った日本の作家がいたが、話題のハリウッド映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」を観てその言葉を思い出した。  世界の首都を謳歌する都市の繁栄が築かれるまでには、さまざまな血で塗られた歴史があったな、と。  各国移民のせめぎあい。そしてギャングが跋扈した暗黒街にみなぎる野蛮で猥雑なエネルギー ...

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 「科学者よ驕るなかれ」。十七年前、法廷で一人の漁師が訴えた。  高速増殖炉「もんじゅ」について国と闘い続けてきた原告団長、磯辺甚三さん(九三)だ。  もんじゅのある福井県内に暮らす磯辺さんは、一九八五年に福井地裁に提訴。以来、原子力の危険性を訴え続けてきた。  車いすで原告団の先頭に立ちながらも、全面敗訴した三年前の同地裁。閉 ...

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 今年二月に任期が切れて帰国するJICA青年ボランティアのひとりが、ブラジルを「たくさんカードを持っている巨人のようだ」と表現しているのを読んだ。「この国が持つカードのうち、ほんの一部しか引けなかった」と、ブラジルの奥の深さを綴っていた。 その人は以前にも別の制度でブラジルに滞在し、今回JICAでまた二年、さらに老後はノルデステ ...

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 どこか懐かしい雰囲気が漂う場所――。JICA農協セミナー視察で、セアザ近くのグランデ・サンパウロ南伯農協に立ち寄った時、そう感じた。古き良き日系農協の雰囲気がしぶとく生き延びている、とでも言おうか。  古びた倉庫のような建物に販売部があり、肥料、巻ビニールなどが入り口にうず高くつまれ、その奥の薄暗がりに薬品棚を背にしたカウンタ ...

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儀式や教義は異なるが、日本の「真言密教」に通じる面がある、と書いているのを見た。何かといえば、カンノンブレのことだ。いつだか、阿含宗の護摩法要が伯字紙に大きく取り上げられたのも、この辺の理由からだろう。  日本の高校社会の参考書(教育出版社)は九五年、「ブラジルのくらし」を特集。そのなかでファヴェラ、デノミネーションそしてイエマ ...

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 私用のため年末年始は、日本に一時帰国した。  夏真っ盛りのブラジルから、真冬の日本へ。時差ボケはなかったが、その温度差は辛かった。  数多くの雑用を抱えているのに、寒さのあまり外出する気になれず、気が付けばストーブの前が指定席になる有り様。  目の前に張られた「火の用心」のステッカーを眺めながら、ある消防隊長の言葉を思い出した ...

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