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オーリャ!

コラム オーリャ!

 ブッシュ大統領が十七日、イラク攻撃開始への最後通告を突き付け、フセイン大統領がこれを拒否したため、開戦は不可避の情勢になった。  小泉首相は政治的判断として、武力行使を支持。逆に、ルーラ大統領は国連を無視した米国の独善的な行動を厳しく批判した。  「イラクの自由作戦」に対し、森田隆在ブラジル原爆被爆者協会長は、「一般市民に犠牲 ...

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 先月五日、外務省の海外交流審議会が日本国内の外国人問題に関する第一回の部会を開いた。議事録を見ると、そこでは在日外国人全般をめぐる問題のほか、ブラジル人をはじめとする在日日系人の問題についても取り上げられている。  ある委員がこんな発言をしている。入国管理局側の話として、「九〇年の入管法改正のときには、日系人の日本滞在がこんな ...

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 秋が近い。ショッピングに行けば衣替えをせかされる時期になった。  〈夏くればなつふくかるく身につけて潔癖なりしその生きの日々〉。亜熱帯に長いとつい服装に頓着しなくなってしまうが、季節に応じた身なりを整えようと思う。  スザノ福博村の大浦文雄さん宅にある歌碑で見た。父要さんの作品だという。「この碑はわが家のへそ。守っていきたいの ...

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 「早く一軍の試合で対戦したいですよ」。昨年末、一時帰国した玉木エンリッケ重雄(広島東洋カープ)は、翌春を待ちきれないようにこう呟いた。  日本球界最高峰での、ブラジル人対決――。長い歴史を持つプロ野球でも初めての顔合わせに、期待が高まっていく。  昨年のドラフト会議では、甲子園でも注目を集めた日章学園の瀬間仲ノルベルトら二人だ ...

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 ブラジル日系社会で「日系関係機関を一つの施設にまとめてしまっては」という意見を時々聞くことがある。   ペルー日系人協会はすでにそれを具現化し、かつ成功させているといえるだろう。  同協会の会館の広々としたホールにはソファやテレビが置かれ、待ち合わせのスペースとして活用され、和やかに談笑する人々や午睡を楽しむ人もいる。  銀行 ...

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 戦後三十年フィリピンのルバング島で戦いを続けた小野田寛郎元陸軍中尉。カンポグランデに牧場を所有しており、一月から三月はじめまでブラジルに滞在していた。  最近の若者は甘やかされて育っているせいか、意志の弱い子が多い。同氏が主宰する自然塾(福島県)でも、何の目的で参加しているのか理解出来ていない塾生もおり、情けなくなることもある ...

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 どうしてカルナヴァル本番だけ、ブラジル人は几帳面になるのか――。  練習では二時間遅れが当たり前だが、当日は一分の狂いもなく七つのエスコーラが四千人もの巨大なパレードを整列させる。また「バテリアの衣装にはチーム色が入っていないと減点」とかの細則が山ほどあり、羽飾りが欠けているだけで責任者は鬼のように怒る。  ハレ(非日常)とケ ...

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 わがコロニア文芸界では特に短詩型の分野に女性の作者が目立つ。そう聞いて、「国際女性の日」だった八日付本紙のニッケイ俳壇を一瞥すると、投句者のほとんどが婦人で占められていた。  日本の文壇も女流作家の台頭が著しい。  先の芥川賞で史上最年少候補となり話題をさらった女子高校生がいれば、受賞者は大道珠貴さんだった。片や、九二年からの ...

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 コリンチアーノ恐るべし――。初めて目の当たりにしたカルナヴァルで、改めてそのパワーのすごさを思い知らされた。  初日、ガヴィオンエス・ダ・フィエルが登場を控えると突然、サンボードロモ内にはコリンチアンスの紋章を象った小旗が打ち振られ始めた。  幼いころからサンパウロFC贔屓の私は、居心地の悪さを感じざるを得なかったが、ディスフ ...

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 パラグアイの首都アスンシオン。周辺都市を合わせても人口百数十万のこの街で目につくのが、路上で働く子供の姿だ。  市内バスに乗ると、停車の度に物売りが乗り込む。大人に交じって子供たちも菓子や果物、果ては薬まで売りにくる。  交差点には窓ふきの子供たち。スポンジとワイパーのゴムをくっつけたような道具を持って信号待ちの車の間を巡る。 ...

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