「僕は二世だけどね」と、その老男性は言った。「でも歌の意味は分かるんだよ」 日曜日の沖縄県人会クリチーバ支部発足式典。会場で話した男性は、沖縄方言で歌われる琉球民謡を聞きながら、歌詞の意味を説明してくれた。 サンパウロからの慶祝団が奏でる曲と歌に、若い人は興味深そうに聞き入っていた。それ以上に印象的だったのが、懐かしそうな ...
続きを読む »コラム
コラム 樹海
年寄りは昔から「生きているうちに(こんなことを)見ることができるのだろうか。体験できるのだろうか」とよく口にしたものだ。主として、技術革新に関わることで、自分の寿命の尽きる時と、技術の進み方を比較した言い方だった▼技術革新は、予想外に早く、人々は、テレビというものを所有したり、ロケットが月に人を運んだり、人口衛星を打ち上げたり ...
続きを読む »東西南北
2006年6月7日(水) 三月二十七日に財務大臣を辞任したパロッシ氏が三日、サンパウロ州リベイロンプレット地方からの下院議員選PT候補者に選出された。同日行われた辞任後初めてのインタビューでは政治に一切触れず、鳥インフルエンザだけを話題に。また、裏金買収を世間に暴露し、自身も議員権をはく奪されたジェフェルソン前下議は、娘を下院 ...
続きを読む »大耳小耳
2006年6月7日(水) エスタード紙の日本移民特集で、箱モノを入れた百年祭全体の総事業予算七千万ドル(約七十八億円)に関して「一部は協賛企業や協力者。両国政府、とうぜんコロニアも貢献する」と書かれている。これだけはっきり伯字紙に明言したら、集金できなければ日系社会の恥だ。渡部和夫祭典協会顧問は取材に答え、「不可能なことを言っ ...
続きを読む »大耳小耳
2006年6月6日(火) 日曜日に発足した沖縄県人会クリチーバ支部。式典会場のクリチーバ文援協会館はのべ六、七百人の人で埋まり、山際ジョルジ会長が「この会館にこんなに人が集まるのは久しぶり」というほどのにぎわいだった。全伯各地に散らばる沖縄県系人。県人会では十人の会員があれば支部として認めているそうだ。今回のクリチーバで四十四 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
先日、文協大講堂で日本からの作曲家を迎えてカラオケ大会が行われた。出場者は練習を繰り返し、気合も十分。 華やかな衣装に、流れるような振り付け。「カラオケが一番だよ」と参加者が話す。会場に響きわたる熱唱からは、参加者のカラオケに対する思い入れが伝わってくる。 その甲斐あってか、審査員からも日本の参加者からも「みなさん本当にお ...
続きを読む »コラム 樹海
「エイズ」―。81年にNYで初めて確認されたときには「死に到る病」と恐れられ、ここブラジルも大騒ぎになった。あの猛威はあっという間に広がり世は真っ暗闇となり日本人移民も数人が犠牲になり遺族の悲鳴が今も耳に響く。数年後、予防や治療薬はすぐに開発されるの報道もあった。けれども、現在も完璧な薬品はない。それでも―感染者の治療薬はかな ...
続きを読む »東西南北
2006年6月6日(火) 連邦行政関係情報統一システム(Siafi)のデータで、過去十年間に連邦裁判所の人件費が一〇三%、検察庁のそれが一二〇%増加したことが判明。国会は六三%増。職員の増加が要因とみられる。 ◎ 二〇〇六・七年収穫を政府が一億三〇〇〇万トンと予測する中、農業生産者らは予測を三〇%下回ると悲観。ほと ...
続きを読む »大耳小耳
2006年6月3日(土) 来月十八日にビジネス日本語能力テストが行われる。日本国内十二カ所を含め世界二十四カ所が会場になる。去年のテストではサンパウロからの受験者は六十六人。総受験数千五百六十三人の五%にも満たない。平均点を比較しても他よりいいとは言いがたいが、「幅広いビジネス場面で適切な意思疎通ができる」とされる五百三十点以 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
記者として二カ月目。最近、日系三、四世の私と同年代くらいの若者と話す機会が増えてきた。 彼らに日本語ができるかどうか問うと「全くできない」という返答が返ってくるのがしばしば。ポルトガル語でしか話さない彼らでも、首を横に振りながら手も横に振る姿は、実に日本人らしい。 しかも「話せない」といいながらも、こちらが日本語で話せば結構理解 ...
続きを読む »