記者として二カ月目。最近、日系三、四世の私と同年代くらいの若者と話す機会が増えてきた。 彼らに日本語ができるかどうか問うと「全くできない」という返答が返ってくるのがしばしば。ポルトガル語でしか話さない彼らでも、首を横に振りながら手も横に振る姿は、実に日本人らしい。 しかも「話せない」といいながらも、こちらが日本語で話せば結構理解 ...
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東西南北
2006年6月3日(土) 連邦会計検査院(TCU)は一日、三十カ所の修正後、昨年度の連邦政府収支報告を承認した。文盲撲滅対策費や初等教育費の最低支出ラインを守らなかった点や、公共サービスの改善もなく増税した点、治安対策費の削減をTCUは批判。同報告は議会の承認待ちとなる。 ◎ PMDBのテメル党首は一日、同党の大統 ...
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2006年6月2日(金) W杯ドイツ大会の下馬評はほとんど出たようだ。なかで、ブラジルのサッカーの〃王様〃ペレーの「予想」は、意外と評価が高くない。ペレーに褒(ほ)められるチーム(国)は、これまでの大会であまり振るわなかったからだ。日本のスポーツ紙に「ペレーの呪い」と書かれたこともある。ペレーには褒めてほしくないという国が多い ...
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ニューヨーク・ヤンキースの主力選手、松井秀喜は、左手首骨折で三カ月はプレーができない。野球を始めてから(プロ生活は十四年目にして)初めての野球からの離脱だという。物心ついてから毎日が野球漬けだった。今度の空白が今後のプレーに悪影響をおよぼさなければいいと思う▼松井は並みの選手ではないそうだ。これは技量のことではない。頭の中が野 ...
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バストスの卵祭りで鯉のぼりを揚げようと、高知県で寄付を募ったところ、わずか二週間で百匹以上が寄せられた。 人情に熱い県民性に感心しつつ、その多くは長く押し入れに眠っていたものかな、とも思った。 記者が子供のころ―といってもさほど昔ではないが―鯉のぼりは端午の節句によく立っていた。その後、祝日の日章旗と共に年々、その数が減っ ...
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2006年6月2日(金) 中銀の通貨政策委員会は三十一日、基本金利(Selic)を〇・五ポイント引下げ、年率一五・二五%に決定した。同率は二〇〇一年二月以来の低い水準。過去三回は〇・七五ポイント引下げており、工業界は中銀の保守主義を批判した。 ◎ 辞任したフルカワサンパウロ州刑務所管理局長官の後任に、元軍警で現在検 ...
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2006年6月1日(木) デジタルTV方式の発表セレモニーが来週ブラジリアで行われ、日本政府からも代表者を送るようにとの要請が、ブラジル政府から送られた。これをもって日本方式決定と思いたいところだが、ルーラ大統領は五月三十一日に欧州連合代表と会談していることから、実際の情勢はまだ流動的との観測もある。本来は二月のカーニバル前に ...
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河野太郎・法務省副大臣が記者会見で、日系人受け入れは失敗だったと明言した▼この外国人労働者の受け入れに関するプロジェクトチームは、昨年暮れに起きた広島市安芸区の小学一年女児殺害事件の後、十二月末に発足した。ペルー人容疑者が日系三世の査証だったことから、日系人全体への締め付けへとつながった▼河野副大臣は「受け入れ準備をしないまま ...
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「まだあんたはベイジョが下手ねぇ」―先日、慣れないブラジル式の挨拶をした際に、近くのおば様方から言われた言葉だ。事実その通り。 アブラッソ(抱擁)してベイジョをする。日本で生活していた時には一回もしたことがない経験だ。私がブラジルへ出発する時に両親とした別れも「手を振った」だけだから、現在私にとって「ブラジル式の挨拶」は正直 ...
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2006年6月1日(木) 一九九八年にサンパウロ州主要道路の民営化が始まって以来初めて、通行料が七月一日以降値下げされる見通しとなった。価格調整条件の一つ総合物価指数(IGP―M)が五月に過去一年間で〇・三三%のマイナスを記録したため。一四・八〇レアルと最も高いアンシエッタ・イミグランテス道は〇・二〇レアル値下げ。八年間で一四 ...
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