ホーム | コラム (ページ 1527)

コラム

➡【無料朝刊サービス登録】緊急対応の無料PDF版へのリンクに加え、毎日の新しい記事の見出しだけを、本文ページへのリンクをつけてメールで無料配信しています。メールアドレスを書き込み、「申し込み」ボタンを押すだけです。メールチェックのついでに気になる記事をクリック!

コラム 樹海

 山根寛一氏を知る人はもう少ない。戦前の日系社会で活躍した人物で農業界の指導者として知られマリリア管内に創設した「興農園」は余りにも有名だった。南米銀行の秘書室長を務め宮坂国人氏を支え続けた山根剛氏の尊父と言った方が通りが好いかもしれない。どんなに寒くとも暁闇の五時には起きての冷水摩擦を欠かさず朝食は「うどん」に決まっていた▼出 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 MPB(ブラジル大衆音楽)の時代はすでに終わっていた、と六日付フォーリャ紙は断じた。昨年サンパウロ州とリオそれぞれのCDベスト10にMPBは三枚だけ。国産音楽の売れ筋はサンバとパゴッジという時代だ。  軍政時代に外国文化紹介が制限され、その反動ともいえる解放運動の一翼を担ったMPB。もれ聞く外国音楽に独自のスパイスを利かせて若 ...

続きを読む »

東西南北

1月8日(水)  大サンパウロ市圏ジアデーマ市刑務所で五日夜、十四人の受刑者が爆弾を使って脱走する事件が発生。爆発で監房に直径八十センチほどの穴が開いた。付近で待機していた乗用車二台に、受刑者らは乗り込み逃走。六日までに四人が再逮捕されたという。定員六十人のこの刑務所は、事件当時二百八十人を収容していた。      ◎  バス事 ...

続きを読む »

コラム 樹海

  今年はコロニアの代表機関と位置づけられてきた文協(ブラジル日本文化協会)《蘇生の年》と銘打てるか。実現への期待は大きい。文協役員の改選は三月に迫るが、承知のように岩崎会長ほか副会長五人の引退はすでに決まっている。現執行部に代わってどのような顔ぶれの登場となるか注目の的だ▼かつてコロニアの自慢だった産組(コチア、南伯)のあっけ ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 鳥になりたい―というのは誰しもが抱く夢だが、人類で初めて空を飛んだ男に、サントス・ドュモンがいる。年明け、ペトロポリスに彼の家を詣で、飛躍祈願と洒落てみた。  年末年始は飛行機事故が相次いだ。リオではアパートから人が落下。人も飛行機も鳥のように着陸できれば、などと初夢を見た。  旅客機の中で、滑走距離が短くとも飛び立てる機種に ...

続きを読む »

東西南北

1月7日(火)  ルーラ新大統領が就任し、首都ブラジリアには「一目ルーラを見たい」と大勢の人々が赤い旗を掲げて押し寄せ、盛大なパーティーとなった。翌日二日、ブラジリアの大地は二十トン以上のゴミだらけ。清掃人五百人が、数日かかってゴミを集めた。      ◎  サンパウロ市南部コンゴニャス空港で四日、ゴイアス州の双発機が着陸時にブ ...

続きを読む »

コラム 樹海

 沖縄県は宮古島の西方に尖閣諸島という日本固有の領土がある。魚釣島や北小島など四島からからなる島嶼で明治の末には日本から二百五十人ほどが移住し漁業やアホウドリの羽毛採集に従う平穏な村であった。この島々が俄に脚光を浴びるのは一九七〇年代になってからである。国連の調査で同諸島の海底には有力な油田があるらしいの見解が発表されると中国や ...

続きを読む »

樹海

 去年今年貫く棒の如きもの(虚子)。慌ただしく旧年は去り、正月が賑々しく訪れる。平成十四年の幕開けは、静であってほしいと願うのだが世界の彼方此方では硝煙弾雨が激しい。二十一世紀の始まりは九月十一日の米中枢テロで一挙に暗転し、米軍のアフガン報復攻撃へ。日本も「顔の見える支援」に踏み切らざるをえなくなり、海上自衛艦を派遣する▼この政 ...

続きを読む »

樹海

 いよいよ二十一世紀を迎える。過ぎた百年は戦争の世紀と評されるが、共産革命による旧ソ連誕生と東西対立の歴史に彩られもした。今、現在もアジア、アフリカや中東の国と地域では紛争が絶えないのだが、少なくとも世界規模の大戦に発展することはなかろう。それが、歴史に学ぶ姿勢でもあり、現実の問題として核兵器は、使ってはならないしー使えない。軍 ...

続きを読む »