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東西南北

2006年6月1日(木)

 一九九八年にサンパウロ州主要道路の民営化が始まって以来初めて、通行料が七月一日以降値下げされる見通しとなった。価格調整条件の一つ総合物価指数(IGP―M)が五月に過去一年間で〇・三三%のマイナスを記録したため。一四・八〇レアルと最も高いアンシエッタ・イミグランテス道は〇・二〇レアル値下げ。八年間で一四〇%も通行料が上がった道路もあり、州政府は民営化を厳しく批判されていた。
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 サンパウロ州サントス市で二十九日夜、肉二六トンを運んでいたトラックが襲われ、ジャルジン・サン・マノエル区に誘導された後、積荷を付近住民約二百人に持ち去られた。巡回中のパトカーが住民らに気づき制止したが、残ったのは六トン。三十日時点で犯人は捕まっていない。
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 六月五日に予定のスザネ被告の裁判が、担当裁判官の許可により、テレビで生中継されることになった。裁判の生放送はブラジルで初めて。定員一五〇人の傍聴席は二十六日の申し込み開始直後に満席となっていた。
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 現在サンパウロ州でINSS事務所のほぼ半数が、大サンパウロ市圏では約七割がストで閉鎖中。
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 ブラジリア大学医学部が三十日、十歳から四十九歳の女性の死亡原因を調査したところ多い順に脳出血、エイズ、傷害と発表した。女性の全盛時代、六〇%は「沈黙の訪問者」高血圧が原因で死亡している。よく観察すると、死因は健康管理の怠慢と不注意だそうだ。危険なのは中絶だが、統計によれば性知識の発達で近年減少した。多くが予想する難産による死亡は一〇番以下。保健プランで帝王切開ができると、分娩の八〇%以上に達すると予想される。

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