アリアンサ 新津 稚鴎
白き月浮べ広野は草の春
鳴きそろう夜蝉に今宵の月遅し
白蝶の黄色い卵貝割菜
牧の沼に映りて今朝のイペーの白
菜飯焚き二人の生活始めけり
2015年11月27日 俳句
2015年11月20日 俳句
サンパウロ 近藤 玖仁子
夏衣身も心まで解き放つ
【この頃のお天気はどうであろう。ある朝は早春の様に肌寒いかと思うとひと雨の後は、むしむしとまるで真夏の午後のように暑苦しい。この句のように、夏服に着替えると身も心も軽く本当に晴れ晴れと心地良い。「夏衣」という初夏の清々しい季語のよく落ち着いた佳句であった】
2015年11月17日 俳句
2015年11月14日 ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
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続きを読む »2015年10月29日 俳句
アリアンサ 新津 稚鴎
受難日の肉屋の台にある聖書
草笛に今も力行応援歌
ひやひやと雨をこぼしぬ鳥曇
ランプ下げ通いし句会念腹忌
アラポンガ鳴き止めば森がらんどう
森の穂にアララが騒ぎ初明り
【投句者・新津さんは十年ぶりに第二句集を出された。この十月三日で満百才になられた作者に、心から拍手を送りたい。第二句集から六句を頂いた】
続きを読む »2015年10月23日 俳句
プ・プルデンテ 小松 八景
南洲に煙突多し日脚伸ぶ
【「南洲に煙突多し」とは、ブラジルでは南にいくほど寒く防寒のため、ストーブを焚いたりペチカを焚いたりするので各家ごとに幾つかの煙突がある。北朝鮮では昔オンドルと言って、床の下に泥で火の通り道をつけどんどん焚口から薪を焚き、油紙の床を温めたものであるが...
2015年10月17日 ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
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続きを読む »2015年10月16日 俳句
2015年10月2日 俳句
アリアンサ 新津 稚鴎
激つ瀬のひっぱる風や木々芽ぐむ
草萌ゆる野やぽっかりと月浮かべ
鼻振って家の漫歩や蝶の昼
夜蝉鳴く泣き虫の樹が泣き止めば
貯水池に天から降って目高棲む
いさぎよく葉を落としイペ花仕度
水温む鶏が孵せし子家鴨に
【作者・稚鴎さんは来たる十月三日で百才になられる】
続きを読む »2015年10月1日 ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
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