ホーム | 日系社会ニュース | 「逝去直前まで身辺整理」=大部ウ大使忍ぶ会12日
遺影を手にする栄子夫人(左)と美栄子さん
遺影を手にする栄子夫人(左)と美栄子さん

「逝去直前まで身辺整理」=大部ウ大使忍ぶ会12日

 昨年6月12日に肝不全で突然亡くなった大部一秋ウルグアイ大使(元在聖総領事、享年62)を偲ぶ会が、12日午後3時から聖市の文協小講堂で行なわれるにあたり、妻の栄子さんと長女の美栄子さんが日本から訪れ、8日来社した。
 日系社会への感謝を代弁すると共に、「夫はとにかくブラジルが大好きだった」と故人の思いを伝えた。逝去する2週間前まで、ウルグアイ国内の遠隔地に出張するなど通常業務をこなしてきた。体調を崩して一時的な治療だと思って、昨年6月3日に帰国したら、東京の病院でいきなり「余命は数日」と伝えられたという。
 未亡人によれば「そんな状況でも自分より人のことを考える人。自分の葬儀の段取り、例えば場所取りや弔辞の依頼などをベッドの上から電話して自分で決めていた。後任のことも考え、執務室のどこに何があるとか、鍵の場所まで細かく指示をし、『やることは十分にやった』と友人に伝え、眠るように亡くなりました。死に顔はこの写真同様に笑顔でしたので、皆さん驚かれていたようです」との逸話を明かした。
 3年半の任期で106カ所もの集団地を訪れたきっかけに関し、「最初のころにノロエステを訪問し、プロミッソンの安永忠邦さんらに『移民の歴史を語り継いでほしい』と依頼され、『コロニアには日本人の魂がある』との想いで訪ねて回り、ブラジルを離任した後も約束通りあちこちで移民の話をしていました」と思い出した。
 「まさかサンパウロで偲ぶ会を行なって頂けるとは。ご挨拶の機会を設けて頂き、感謝しかありません」と話している。奇しくも息子の一城さんが昨年から聖市で駐在員となり、知り合った伯人女性と今年結婚する運びになった。「このブラジルとのご縁を一番喜んでいるのは夫だと思います」と元気に笑った。

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