反テメル大統領派の労組や左派の活動家らが24日、ブラジリアで大規模なデモを行い、一部が暴徒化し、各省庁の庁舎に投石、火を放つなどの破壊行為が起きたため、混乱を収めるためにテメル大統領(民主運動党・PMDB)が軍を出動させたと25日付現地各紙が報じた。
現政権の進める労働法改正や社会保障制度改革に反対し、大統領の退陣と新大統領選出の直接選挙実施を求めるデモは、4万5千人(軍警発表・主催者側は15万人と発表)が参加し、平和裏に行われていたが、午後になって一部が暴徒化して軍や警察と衝突。三権広場は「戦場」と化した。