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特別寄稿

アルゼンチンの柔道について=1906年からの深い絆=山本ファン・カルロス=(上)=嘉納治五郎とオリンピック

嘉納治五郎( [Public domain], via Wikimedia Commons)

 【らぷらた報知1月11日付け】柔道は日本で130年前に創始され、現在は「世界のスポーツ」となり、日本文化の中でも1番世界に浸透したのものの一つとなった。例えば、世界柔道連盟の加盟国の数は、国際連合のそれを上回っている。  この事はアルゼンチンでも言え、110年以上の歴史があり、日本から来たスポーツでは最も古くそして普及している ...

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一人の学生親善視察が蘇えらせた日系移民の英才たち=ビラ・カロン在住 毛利律子

日本大学南米研究会幹事の木村半さん(前列中央)を歓迎する、ブラジル側の学生連盟の皆さん。錚々たるメンバーが参加した

 1939年(昭和14年)7月11日15時、初代「あるぜんちな丸」が横浜港を出港して、横浜を出港して世界一周の処女航海の途に就いた。その船に、外務省、拓努省、貿易組合中央会の援助を受け、学生親善視察として乗船していた一人の青年がいた。その人は日本大学南米研究会幹事・木村半(きむら・なかば)20歳であった。  7月12日付け東京日 ...

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第35回武本文学賞を総括して=作品にコロニア語を使おう=ブラジル日系文学会長 中田みちよ

昨年の第34回武本文学賞授賞式の様子

 「武本文学賞」というのは、日系社会の文学活動を創立時からささえてきた武本由夫(1983年逝去)を顕彰して設置されたものである。83年に募集され第一回発表が1984年発行の「ブラジル日系文学15号」誌上、その後35年間継続されてきている。  そして2015年には創刊50周年を記念して、この間の受賞作品を集めた『武本文学賞受賞作品 ...

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ラ米で地歩を固める中国=「呪いの壁」で助けるトランプ=パラグァイ在住 坂本邦雄

ラ米諸国と米国を隔絶する「呪いの壁」。左側がサンディエゴの国境警備隊事務所、右側がメキシコティフアナの間の国境フェンス(By Sgt. 1st Class Gordon Hyde [Public domain], via Wikimedia Commons)

 2017年の重大なニュースの中で、比較的世論の関心を惹かなかった重要な問題は、トランプ大統領のラ米諸国との冷ややかな政策や無関心な対応によるスキに乗じて、中国が同地域における政治・経済的影響力を抜け目なく、着々と伸ばして来ている事実である。  トランプ大統領のメキシコに対する痛論、不法入国者、反自由貿易主義、世界の195カ国が ...

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パラグァイの和牛生産事情=300頭、ハヤシ牧場訪ねて=アスンシオン在住 坂本邦雄

寿会の一行に説明する林さん(中央)

 アスンシオン市寿会(老人クラブ)の一同は11月27日(月)、在バレンスエラの和牛飼育牧場を見学した。例によって神内日系社会福祉センターから定刻8時半にダブルデッカーバスで出発し、11時半頃に「ハヤシ牧場」に到着した。  この日は月曜日の事でもあり、参加メンバー数は35人に過ぎなかったが、一行は林英二郎さん(えいじろう、愛知県名 ...

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『南蛮屏風傑作選』を鑑賞する=聖市ビラ・カロン在住 毛利律子

図ー1(出典:Alexandra Curvelo 2015, Chandeigne p.22)

 1543年、日本人が初めて接触したヨーロッパ人はポルトガル人であった。以来、ポルトガル人と日本人の間には活発な交流が行われたが、16世紀後半から17世紀初頭の鎖国令発布までの国際交流の様子がつぶさに、しかも美しく描き上げられた屏風画がある。Byoubu(屏風)由来の言葉 Biombo(ポ語)に描かれたポルトガル人と日本人の風俗 ...

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幸せな老後を過ごすために=文協『さくらえん』を作ろう=聖市在住 橘かおる

国士舘センターの立派な体育館(文協サイトより)

 余りこれといった事もしていないのにもう年の暮れ、街行く人たちの姿にも何がなし慌しさが感じられます。  年が過ぎるというと思い浮かぶのは、戦後のブラジルに生きて来た私達の人生、「こちらもそろそろ一区切りなのかな」と言う事です。  若い頃、1950年代に実社会で働き始めた私達は周囲のことはあまり分からなかったが『何とかこの地に自分 ...

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パラグァイのマンゴーの話=天与の恵みを無駄にしている=アスンシィオン在住 坂本邦雄

マンゴー

 昔の支那の人で、世界の漫遊旅行者、 Hwen・Tisangは、紀元前622年にインドへ旅した。  そこで知ったマンゴーの素晴らしい特性を多くの他の国々に広めた最初の人物だとされる。  南米のブラジルは18世紀に、ポルトガルの航海者によりマンゴーがアフリカ北部からリオ・デ・ジャネイロに持ち込まれて知られ、試食した初めての国である ...

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田中慎二画文集「アンデスの風」=聖市在住 中島 宏

「アンデスの風」の表紙

 田中慎二さんの新しい書籍「アンデスの風」が出版された。  これは絵画と文章とが同居したスタイルを持つ、ユニークな本である。今まで田中さんは「移民画家・半田知雄・その生涯」と「ブラジル日系美術史」などを執筆されてきたが、いずれもブラジル日系社会において、非常に重要な位置を占める労作である。  それらは、戦前から戦後にかけての、ブ ...

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減退する大豆生産の近況=明るい本農年度の見通し=パラグァイ在住 坂本邦雄

船に積み込む輸出用の大豆(Foto: Ivan Bueno/APPA)

▼今年の大豆加工率は2016年度に比べて低調  パラグァイの大豆加工産業の情勢は、絶対数及びパーセンテージ指数においても、例年のレベルにくらべて、それぞれ減退している。  2017年度の大豆生産は記録的な、1千万トン強の収穫に拘わらず、その加工率は、CAPPRO・パラグァイ油性穀物加工業協会によれば、わずか36%、即ち360万ト ...

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