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メルコスル農業研修を評価=コチア農校視察 米州開銀のチーム

2月1日(土)

 去る一月二十一日、米州開発銀行(本部・ワシントン)から業務を委託された評価チーム三人が、サンパウロ州ジャカレイ市にあるコチア農業学校を訪問、オイスカ・ブラジル総局が同銀行FOMIN(多国間投資基金)の無償資金協力を得て、二〇〇〇年から実施してきたメルコスル農業後継者研修プロジェクトの現場評価を行った。
 評価チームはブラジル人を団長にアルゼンチン人(女性)とコロンビア人(女性)の構成であった。学校ではプロジェクト総括コーデナドールの高木オズワルドさん(オイスカ・ブラジル)や指導主任の鈴川行治コチア農校教頭から詳細な説明を受けたほか、この評価のために学校に集まった数名の研修修了生たちから受益者としての〃生〃の声を聴取した。
 プロジェクト実施三年目を契機に今後の方向を探るべく、米州開銀が現場に派遣した初めての評価専門家チームであったため、オイスカ・ブラジル総局の高木ラウル会長、コチア農学校の運営母体であるコチア農業教育技術振興財団の小川彰夫会長らも同席し「百聞は一見に如かず、と言いますが、このように現場を実際に見ていただくことは理解が深まることにつながり大歓迎です」と評価チームの来訪を喜んでいた。
 その一方で、コロンビア人のクリスチアナ・カパズさんは「皆さんの強いエネルギーを感じた。収穫は大きかった。きっと満足のいく評価報告書をワシントンに提出できると思う」と話していた。
 評価の後は、研修生修了生たちの手ほどきを受けながら、一本ずつ記念植樹を行った。二月十日にはコロンビア日系人協会の一行が、二十一日には米州開銀駐日事務所の所長が、それぞれコチア農業学校を視察する日程が組まれている。そして、二月初旬には新しい研修生がアルゼンチン、チリ、パラグァイ、ウルグァイ、コロンビア、およびブラジル各地から学校に到着して第四期目の研修が始まる。

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