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小林氏正式に下議就任=日系議員を自負=PTとの協力経験生かす=日伯議員交流も強化へ

2月8日(土)

 小林パウロ連邦下院議員の就任式が三日、ブラジリアで開かれた。議員に就任したことで、実質的に下議としての権利が実効し、政治家として以前同様の活動が可能になる。PT政治家との連携活動の経験もあり、前にも増して活躍が期待されている。獲得票十一万票の七割から八割が日系票で、日系票三割でサンパウロ市議に当選したころと逆転している。近く高山ヒデカズ下議(PTB、パラナ州出身)と協議し、日伯議員連盟のブラジル側代表を決める。

 小林下議とマリア・アンジェラ・ドアルテ下議は三日、ジョン・パウロ下院議長の前でブラジル憲法順守を宣誓、補欠下議から正式に下議に就任した。二人は下院議長、同副議長、各委員会委員長になれないほかは、ほかの下議と全く同じ権利が発生、扱いを受ける。同額の給料、下院内に事務所を設けることができる。下院でマイクを持って政治演説もでき、下院議員として変わらない活動が可能だ。前回の選挙では補欠から下院議員になった人が、マスコミが注目するほどの活躍をしている。
 小林下議は七日午後来社し、下院議員就任の喜びを報告した。政治家となってからの当選回数はサンパウロ市議から始まって今回で七回目、下議は二期目を務める。
 九二年にPTのルイザ・エルンジーナ市長が就任したとき、小林議員はサンパウロ市会議員議長を務めた。サンパウロ州議になったときは、州議会副議長がPTだった。小林下議は、「PTと仕事をした経験が豊富で、ルーラ大統領の下でも大いに活躍できる」と自信を示している。交通、医療、教育問題などは政党、イデオロギーと関係なく協力しあえる問題と強調した。サンパウロ州議時代のPT党との関係、前回の下議時代のPT党との関係を生かし、サンパウロ州議会と連邦政府との懸け橋の役割を果たしたいと考えている。
 一月三十一日から二月三日まで通産・運輸大臣を務めたケイジ・カナシロ通産・運輸大臣補佐官(五九、サンパウロ出身)はルーラ大統領の信任が厚い。小林下議は、「通産・運輸省の実務面での実権を握る」とみる。
 小林下議の獲得票の中で日系票が占める割合が増えたことについて、初めてサンパウロ市会議員に出たころは三割が日系票で、七割が非日系票だった。地理の教師をしており、学生票が入ったとみる。それから七回目の選挙に出馬し、日系票と非日系票の割合が逆転、今回は一一万票のうち七割が日系票だった。
 小林下議自信も日系政治家としての意識が強くなり、周囲の目も日系議員として見るようになった。パラナ州出身の高山下議と日伯議員連盟のブラジル側代表を決めるとともに、四十人のブラジル側メンバーも選出したい考えだ。日系人の多い州から選ぶ。小林下議は日本大使館、国際協力事業団(JICA)とも太いパイプでつながっており、出稼ぎ問題などの解決のため日本との関係強化、協力に努める。
 最後に小林下議は、「日系社会、日系のマスコミの皆さんの協力を得て下議に再選できました」と深く感謝した。

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