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「元気がいい日系社会」=花田副領事が帰国山口領事着任

3月19日(水)

 サンパウロ総領事館経済班の花田耕介副領事が帰国、代わりに山口克己領事が着任する。二人が十八日来社、あいさつした。
 花田副領事は二〇〇〇年三月の着任。海外勤務はブラジルが初めてで「勉強になった」と報告した。ブラジルと日系社会が一緒になって活動しているとの印象を受け、個人的にも例えば家族で旅行したときなど日系人に優しくしてもらったことを感謝した。仕事の面ではマクロ経済の情報収集をし、二〇〇〇年は好調、二〇〇一年は電力危機、二〇〇二年は大統領選挙でブラジル経済が大きく動かされた、と振り返えり、変動の激しいブラジル経済を実感した。
 経済協力の面では一九九九年に施行された草の根無償資金協力で、サンパウロ州内の地方を見るいい機会を得た。地域社会と日系社会とのつながりが強いのを見て感心した。日系コロニアは元気がよく、サンパウロならではの体験をした。「あと二、三年いたかった」と好印象を持って帰国する。
 山口領事は十三日に着任した。海外勤務の経験はなくブラジルが初めて。二〇〇一年に国際協力事業団の派遣でサンタカタリーナ州のリンゴ栽培の技術移転状況を評価するチームのメンバーとして来伯した経験がある。同地で栽培に適しているリンゴの種類は『フジ』と選定した故後沢憲志博士の先見の明に感銘を受けた。上司には、ブラジルには世界一の日系社会があると言い含められている。