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急性肺炎 2人目が入院=トヨタ勤務の〃日本人〃男性

4月5日(土)

 四日付フォーリャ紙によると三日に来伯した日本人もしくは日系人男性(四八・トヨタ自動車勤務)が「重症急性呼吸器症候群」(SARS)に感染している可能性があるとして、サンパウロ病院に入院したと報じている。
 この男性は三日、F1グランプリを観戦するために来伯したが、熱や咳、筋肉の痛みを訴え、いったんはアルベルト・アインシュタイン病院に搬送されたが、SARSの疑いがあるとして同日午後四時にサンパウロ病院の個室に移送された。
 アントニオ・カルロス・カンポス・ピグナタリ同病院長は「男性に感染の疑いがあり、現在衛生監督庁の指導に従って対応している」と話しており、痛みの原因を発見するため、検査器具の収集に努めているとも話しているという。
 サンパウロ病院の発表によれば、感染の疑いがある男性はタイに先月の二十六日から二十八日まで滞在した後、日本を経由している。現在、衛生監督庁の指導で男性は外部に室内の空気が漏れない病室に隔離されており、三十九度の熱がある。
治療チームの医師によると、男性に意識はあり、状況も把握しており、呼吸にも問題ないという。
 同日のエスタード紙によると、男性はタイに滞在しているが、同国は世界保険機構の危険地域の対象となっていないため、SARSの疑いはないとも報じている。

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