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モジ日系人殺害事件=容疑者二人を逮捕=昨年九月「偶然狙った」

4月25日(金)

 モジ・ダス・クルーゼス市ピンドラマ区、市立街道沿い、釣り堀そばのやぶ中で昨年九月上旬、農業ヤマモト・ジロウさん(五十八歳)=同市イタイアスペーバ区=が死体となって発見された事件で、同市警は二十三日までに、三人を殺人容疑で指名手配し、そのうち二人を逮捕した。
 逮捕されたのはエジソン・ブラウリオ・デ・ファリア容疑者(一八)とセザル・トマス・ダ・シウヴァ容疑者(二六)で、二人の証言から事件の主犯格とみられるマノエル・ブリット・オリヴェイラ容疑者(二五)の足取りは依然つかめていない。逮捕された容疑者二人は犯行を認めており、「(被害者を)狙ったのは偶然だった」と話しているという。
 調べによると、三人はヤマモトさんが助手(四四)と自家用コンビに野菜を積んでモジ―タイアスペーバ街道を運転しているところを妨害。殴る蹴るなどの暴行を働き、ジュンジアペーバ区ヴァリニャス街道まで連れて行き、射殺した疑い。
 ヤマモトさんは昨年九月七日から助手ベネジットさんとともに消息を絶ち、二人が乗っていたコンビは同九日、丸焦げとなってエスチヴァ区モジ―ベルチオガ街道に投げ捨てられていた。同市警が特殊捜査部隊(COE)に捜索協力を依頼したところ、事件から六日たって、ジュンジアペーバ区ヴァリンニャ街道付近で、ヤマモトさんと助手二人の遺体が発見された。
 逮捕された二人の供述では、犯行を持ちかけたのは、現在逃亡中のマノエル容疑者で、「(マノエル容疑者は)トラフィカンチに支払う三千レアルを工面する必要があった」などと話しているという。
 調べによると、容疑者三人はイタイアスペーバ街道で、野菜を積んだトラックを襲う予定だったが、たまたまそこをヤマモトさんのコンビが通りかかり、計画を変更して犯行に及んだという。

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