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漢字大好き外国人=ジャックさん今日講演

5月10日(土)

 きょう九日午後三時から三重県人会で講演する日本語研究者のハルペン・ジャックさんが八日来社した。本名は漢字表記して、「春遍雀來」。七三年に訪日して以来、寝食も忘れて日本語を覚えたという。特に漢字に恋い焦がれ九〇年には「新漢英字典」(研究社)を出版。当時、初版一万部がたちまち売れ切れる反響を呼び起こした。しかし―。
 「最近の日本人は漢字をかっこいいと思わない。ブラジルでは漢字Tシャツを買うことができるって? すばらしい、日本へのお土産にしよう」
 堅い研究者のイメージが強いが、実は国際一輪車連盟の副会長で、一輪車の名人だ。先に講演を行ったベレンでは市中走った。漢字とともにその魅力をブラジルに伝えたいという。
 ブラジルは三回目。四十年前にはサンパウロ市ボンレチーロ区に家族とともに住んでいた。「ポルトガル語も話せるけれど、いまは日本語の方が百倍は上手だよ」
 現在は日・中・韓それぞれの言語を横断するソフトウェア開発のためのデータベース作りに励む。六四年生まれ。ドイツ出身のイスラエル人。
 講演は『不思議な不思議な漢字の世界』をテーマに二時間を予定。ポルトガル語を主に使用する。松柏・大志万学園の主催で入場無料。会場住所はヴィラ・マリアーナ区リンス・デ・ヴァスコンセイロス通三三五二。詳細問い合わせは電話3209・6211まで。

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