ホーム | 日系社会ニュース | リベルダーデ 広場相撲一色=延べ5000人が観戦=小兵が大型に勝ち盛り上がる

リベルダーデ 広場相撲一色=延べ5000人が観戦=小兵が大型に勝ち盛り上がる

5月20日(火)

 貴乃花、千代の富士、小錦など、有名力士の名を染めたのぼりが上がり、リベルダーデ広場は相撲一色に染まる。広場の特設土俵に、全伯から力士が集まった。
 リベルダーデ商工会(池崎博文会長)とブラジル相撲連盟(赤木政敏会長)は、十八日に「第五回世界ジュニア相撲選手権ブラジル代表選考会・新相撲(女子)相撲選手権大会」を開催した。会場は屋根付きの千五百席が設けられ、ひっきりなしに観客が押しかけ、閉会式が終わる午後六時半までに、のべ五千人が相撲を楽しんだ。
 午前八時ごろから、開会式が行われ池崎博文実行委員長、赤木政敏会長らがあいさつ。来賓、実行委員に感謝の言葉を述べた。
 午前九時から、男子幼々年の部の試合が行われた。各部は「散らし」で何人かの相手と取り組みを行い、体を温め、その後「三人抜き」を行う。三人抜きを達成したものには、米五キロなどの景品が送られた。
 会場に来ていた山形健さん二十三歳は、来伯して一カ月。「今日は、ブラジルで相撲がどのように行われているか見にきた。応援が日本と違って、サッカーのようにリズムがある。日本と同じ所は、小兵力士が大型力士に勝つと盛り上がるところだ」と、語った。
 試合は、トーナメント形式で行われた。取り組みは、土俵間際のせめぎあいが多く、「うっちゃり」や土俵際での「寄り倒し」が多く見られた。その分、「勇み足」も多くあり、審判員は取り組みをさばくのに四苦八苦。物言いも、各部で一回はあるほどの多さだった。
 今回の大会で、八月に大阪で行われる世界ジュニア相撲選手権代表が決定した。代表の四人は以下の通り。エイジ・長浜(パラ)、リカルド・古賀(ノーバ・セントラル)、ジュリオ・カエサル・ゲーラ(スドエステ)、ヨシヒロ・樋口(サンパウロ)。
 各部の優勝者は以下の通り。幼々年の部男子、フェリペ・石丸。幼々年の部女子、ダニエレ・モラエス。少年の部女子、アナ・クラウディア・ソウザ。軽量級女子、ルシアーナ・渡辺。中量級女子、サヌーザ・エリカ。無差別級女子、フェルナンド・ペレイラ。少年の部男子、レーネ・クレスポJr。準青年の部男子、エイジ・長浜。青年の部男子、マリオ・フラベッティ。試合順。

image_print