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コラム オーリャ!


 先週サンパウロ市で「肉牛見本市」が開かれ、各国からの業者でにぎわった。ブラジルは九月まで農閑期。農・畜産関係の見本市の季節だ。
 地方ではロデイオが一緒に行われるのが伝統になっている。あれに見るように牛の本性は荒々しいが、一般に鈍重の印象が強く、「牛歩」「牛の籠脱け」の文句もある。
 「牛の糞」なる言葉にも出会った。「女にとって油断のならない男」を指すという。コロニア文学にも「牛糞」なる名作があった。「ひさの瞼の裏から清らかな露の玉が、乾いた牛糞の上にぽとりと流れ落ちた」で終わる。淡い恋心を描いた作品だった。また、英語で「牛が帰って来るまで愛す」と書けば、「永遠の愛」を意味する。
 いずれの世界でも牛は男女の関係に結び付きやすいようだ。十二日は「恋人の日」。抱きしめるときはギューッと。(大)

03/06/10

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