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パソコン・オリンピック=日系青年が満点=天才肌のプログラマー

7月2日(水)

 五月三十一日にあった2003情報処理オリンピック・ブラジル大会(OBI)でUSP数学統計学研究所の日系学生、ギリェルメ・フジワラさん(一七)が最高得点百ポイントをマークした。同大会には国内百五十三校から二千七百一人が出場。現在、フジワラさんを含め上位九十人が八月に北米で開かれる国際大会への出場権をめぐり競い合っている。六月三十日付、エスタード・デ・サンパウロ紙が報じている。
 同・ブラジル大会は一九九九年から、国際大会の予選としてブラジルコンピュータ協会(SBC)主催で始まった。九九年は無冠に終わったブラジルだが、昨年は二個の銅メダルを獲得、世界を相手に頭角を表しつつある。
 今大会で唯一、プログラム部門で満点スコアを達成したフジワラさんによると、テストは知識と関数式の問題があり制限時間は五時間。問題は六題で、コンピュータ言語で作られたプログラムで解答。「終了時間の十五分前に、全ての問題に答えた」という。
 フジワラさんは昨年からUSPでプログラム言語を学び始めたばかり。しかし、すでに天才肌は十分に発揮しているようで、USP入試では理系上位十五位にランクイン、昨年の数学オリンピック・ブラジル大会の高校生部門で第一位に輝き、スコットランド・グラスゴーであった2002数学オリンピック・国際大会へ駒を進めた経験がある。
 フジワラさんは六月三十日から、カンピーナス市(SP)のUNICAMPでその他八十九学生と五日間にわたるプログラミング・コースを受講中。今月五日、国際大会出場四枠を決定する試験が行なわれる。

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