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コラム 樹海

 今年はいつもの年より県人会の創立記念式典が多い▼県人会長は、必ず主催者あいさつを述べる。二世会長もけっこう多いので、なにを話すのかな、と興味を持って聴く。おおむね内容がしっかりしていて、そつがない。論旨に破綻がない。数字をちゃんと入れる。その反面、教条主義的(権威のある人が述べたことをふりまわし、融通がきかない)とはいわないが、かなり紋切り型のように思える。優等生の?作文のような、ともいえるかもしれない▼日本語で述べる場合、一世に対する遠慮があるのだろうか。「こう言わなきゃ悪いかな」みたいに。ポ語でやれば、あるいは言いたいことが全部吐き出されるかとも思われるが▼二世会長は選任され、やる気があって就任したのである。だから持ち味を出したらいい。ブラジル人の価値観が滲み出るようなあいさつだ。仮に、母県サイドに注文を出す際も、一世とは違うはずだ。その注文なり要望が、日本側に違和感を与えたにしても、その後、議論があり、相互に理解が得られれば、付き合いはむしろ長続きしよう、というものである▼まだ当分の間、県人会は存続し、式典では、目玉の高齢者表彰が行われる。高齢化した一世は表彰される側にまわるのである。いきおい一世の会長は減っていく。そうすれば、会長はやはり二世、三世である。もし、創立式典あいさつが日本からの来賓を除き、すべてポ語になったときは、どんなユニークな(独自の)あいさつになるのだろう。(神)_

03/08/22

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