ホーム | 日系社会ニュース | 叙勲制度が変更=大綬から単光の6段階

叙勲制度が変更=大綬から単光の6段階

9月3日(水)

 サンパウロ総領事館は二〇〇四年春の叙勲候補者を今月三十日まで受け付けている。今年秋の叙勲から叙勲制度が変更。勲章は大綬章(旧勲一等)▽重光章(旧二)▽中綬章(旧三)▽小綬章(旧四)▽双光章(旧五)▽単光章(旧六)の六段階となり、新制度では旭日章と瑞宝章は功績の質的な違いによる勲章と位置付けられ上下関係はないとされるので注意が必要だ。
 推薦候補者の条件は▽日本国籍保有者および帰化などにより外国国籍を取得した者▽叙勲発令当日の〇四年四月二十九日現在、満七十歳以上の者▽原則として在留期間(同一国内)が三十年以上であること▽産業経済、学術文化、医療、社会福祉などの分野で日本の発展に貢献し日本の声価を高めた者。または在留邦人および日系人団体における会長、理事長などの役職経験を有する者で、『対日功績』が顕著と認められる者(日本国民の模範となる者)▽戦前にのみ功績を有する者は対象としない―などとなっている。
 総領事館では「審査に当たっては日本にどれだけ貢献したかが重視される。ブラジル社会への貢献だけでは審査外になる」と留意を呼びかける。また、「一度に同じ団体から複数の候補者を受け付けることは出来ない」としている。
 ここ最近ブラジルで叙勲者が減少していることについて、日系社会班の中須洋治領事は「数年前までは県人会長にも資格があったがいまはなくなった。また申請者が叙勲を前に亡くなったりする例も見られるようになった」と説明する。
 新しい叙勲制度が初めて適応される今年秋の叙勲者は十一月三日に発表される予定で、総領事館管内からは岩崎秀雄前文協会長、五十嵐二郎ノロエステ連合日伯協会会長ら約十人が推薦されている。
 提出書類や不明な点については日系社会班(電話011・287・0100)まで。

image_print