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イタケーラ区=日系2人を殺害=車両強盗の仕業か=平和運動家=オオタ氏の従兄弟=親族で計四人も被害

10月7日(火)

 [既報関連]サンパウロ市東部のイタケーラで五日夜、不動産業、マリオ・オオタさん(六三)と情報処理アナリスト、マルコス・タミオ・サイトウさん(四一)が車両強盗に遭い、銃で打たれて死亡した。警察によると、マリオさんは、一九九七年に息子、イヴェス・ヨシアキさんを誘拐殺害され、その後、暴力撲滅運動団体を設立した企業家、マサタカ・オオタさんのいとこという。六日付、フォーリャ・オンライン、グローボ・ニュース・オンラインがそれぞれ報じている。

 事件は五日午後七時すぎ、イタケーラ区ジョゼー・ラマジーニ街九一のマリオさん宅前で発生した。マルコスさんは妻、シレーネ・オオタさん(三四)とともに、シレーネさんの父親であるマリオさんを訪問、シレーネさんが家の中に入った時、マリオさんとマルコスさんは家の外にいた。しばらくして、屋外で騒がしい音が聞こえたため、シレーネさんが家の外に出たところ、シレーネさんの愛車、アストラ・プレットは持ち去られた後で、マリオさんとマルコスさんが銃弾を受け倒れていたという。
 軍警第二大隊第五師団の警察官らがマリオさんを、近隣の住民らがマルコスさんをプラナウト救急病院に運んだが、二人は帰らぬ人となった。シレーネさんは誰が強盗を働き、また、二人を殺害したかを確認できなかったが、警察は強盗殺人事件として記録した。
 市民警察によると、マリオさんのいとこは企業家、マサタカ・オオタさん。マサタカさんは九七年八月、当時八歳の息子、イヴェスさんを自営していた店舗の使用人と連邦警察官二人に誘拐殺害され、その後、市民団体「モヴィメント・パース・イ・ジュスチッサ・イヴェス・オオタ(平和と正義を求める運動)」を設立、暴力反対を訴えていた。
 オオタさん一家は、同事件以外にも今年一月、親戚の企業家、ミウトン・ハツミ・タクシさん(三五)が誘拐事件に巻き込まれるなど災難が続いていた。ミウトンさんはイタケーラ区のバーで友人と一緒にいたところを誘拐され、三日間、パラーダ・XV区に監禁された。ミルトンさんは匿名の告発により、軍警に助けられた。

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