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コラム 樹海

 菅直人代表と小沢一郎氏が固く握手して誕生した新・民主党が五日にホテル「合併大会」を開き「次期政権は我が党」と気勢を上げた。国会議員を二〇四人も擁する大野党なのは間違いないけれども、この党はどうも一般には解り難いところが多い。合併で解党した自由党との政策の溝は必ずしも埋まったわけではないし旧民主党内にも社会党系の議員と超保守主義派とでも呼ぶべき陣営の考え方は水と油なのである▼取り分けて国の安全をどう守るかという安全保障の問題については南を向くか北に進むかほどの違いがある。旧社会党が主張して止まなかった非武装中立論は今も社民党に受け継がれているけれども、民主党内の左派も基本路線はまったく同じと見ていい。国の安全を守ることは政治の第一なのに平和惚け精神が闊歩する不思議さに気づかない勢力が大手を振る不可解さ。民主党の人気がいまひとつ盛り上がらないのは、この辺りを国民がきちんと観察しているからではないか▼イラクへの自衛隊派遣にしても党内の意見が一致しているわけではない。民主党のマニフェスト(政権公約)を見ても「高速道路の無料化」や「国の補助金十八兆円の廃止」などと元気はいい。まあ「政権公約」なので嘘偽りはないのだろが、夢のような話が本当に実現すれば誰しもが喜ぶ。尤も―与党の自民党幹部らによると「絵に描いた餅」と真に手厳しいし、国民の多くは余り信用していないような気もする。(遯)

03/10/07

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