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「海往かば」に感動の涙=靖国講春季慰霊祭で斉唱

10月23日(木)

 サンパウロ靖国講(松原寿一講元)主催の第四十九回靖国春季慰霊祭が十九日、「海往かば」の荘厳な歌声のもと、リベルダーデ区の東洋会館で開かれた。
 松本まさお総務の司会で進められた慰霊祭は、日伯両国国歌で始まり、続木義夫、山口義輝、井上康文、柳沢猛さんら四人のネイビークラブ(元海軍の集い)メンバーの指導のもと、「海往かば」が斉唱された。
 典儀では上妻博彦斎主、加藤伸一氏によって進行、上妻斎主の祝詞奏上、松原サンパウロ講元および西国吉晴プロミッソン講元の祭文捧読に続いて、両講元や島田普遺族代表(ロンドリーナ)ら代表者の玉串拝礼が行なわれた。桂川富夫文協代表、羽田宗義元県連会長、藤堂光義日本会議代表、住田定男ブラジル吟剣連代表、島田遺族代表らが、それぞれ靖国の英霊への思いを込めてあいさつ。出席者全員による玉串拝礼が列をつくって行なわれ、高井多賀志ブラジル・モラルジア会長の発声で高らかに万歳を三唱した。
 典儀後はお神酒が配られ、アトラクションに移った。九段の桜などの吟詠、神楽舞などがあり、特に今回は羽田元県連会長(元陸軍)とネイビークラブの四人(元海軍)の共演による軍歌、軍艦行進曲、同期の桜など六曲が披露された。最後を飾った「海往かば」では、参列者も和唱して感動の涙を流した。その後、ビデオ『天翔る青春 日本を愛した勇士たち、今英霊たちの声』を観賞して散開した。
 第五十回慰霊祭が行なわれる来年は、日系社会のなかにも遺族がおり、また、戦友をしのぶ人が大勢いるため、ますます盛大に開かれそうだ。

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