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NHKドラマ=米倉涼子が主役ハル?!=晩年役は森光子か=正式発表前に日刊スポーツ報道=大物配役に期待高まる

11月26日(水)

 NHKが八十周年記念事業の中心にすえ、総力を挙げて取組んでいる八十周年記念ドラマ「ハルとナツ・届かなかった手紙~ブラジル移民物語(仮題)」(〇五年秋放送)の主役ハル役に、現在放送中の大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」でお通役を演じる女優・米倉涼子さん(二八)が決まったと、二十四日付日刊スポーツ紙が報じた。NHKからの正式発表はまだないものの、同紙では、ハルの晩年は森光子さん(八三)が演じるとも伝えた。それが本当なら、期待通りの大物俳優陣が来年には来伯、撮影に入ることになりそうだ。

写真=【よねくら・りょうこ】本名も米倉涼子。1975年8月1日生まれ。神奈川県出身。92年に第6回全日本国民的美少女コンテストの審査員特別賞受賞。翌年よりCMやファッション誌のトップモデルとして活躍、99年に女優宣言。以来、幾つものテレビドラマに出演、日韓共同制作ドラマ「ソナギ~雨上がりの殺意」でも主演。映画でも2本主演作がある。

 現在、下準備のために来伯しているNHK担当者が二十日に来社した時は、配役の決定は近く、東京と同時にサンパウロでも発表したいとのことだったが、日本でも注目が集まっている大型ドラマだけに、一部マスコミが激しい取材合戦を繰り広げているようだ。
 海老沢勝二NHK会長が七月三日に制作発表をした時は、今年の秋に配役を発表するとしていた。すでに十一月も下旬にさしかかり、俳優との交渉も詰めの段階に入っている。
 今回、日刊スポーツが報じた米倉涼子さんは、大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」のお通役で、武蔵を慕う女性らしさと、離ればなれとなっても耐える強さを巧みに演じている女優。「おしん」に匹敵するドラマを、と構想するNHKや脚本家の橋田寿賀子さんにとっても、耐える強さを巧みに演じられる女優であることが、ヒロインの条件であったことは容易に想像されよう。
 日本での報道によれば、一九三五年、北海道の開拓村の貧しい暮らしを抜け出そうと、ハル一家がブラジルへ移住するところから物語は始める。十歳の主人公ハルと、移住直前の眼病検査で渡航不可になった八歳の妹ナツは、港で引き裂かれ、日本とブラジルそれぞれで波乱万丈の生涯を送る、〃二人のおしん〃のような姿が描かれる。
 ドラマはハルの物語を中心に、苦労しながらも異国の地でたくましく生きる姿を描くため、米倉さんのシーンはほとんどがブラジル収録となるそう。ハルの晩年は森光子さんが演じ、「それ以外のキャストは未定だが、NHKが総力を挙げて取組む」と同紙は報じている。
 近いうちに正式発表が行われるようだが、残りの配役にも大物俳優陣の起用が期待できそうだ。ブラジル収録が始まる来年五月以降、テレビでしか普段拝めなかった有名俳優が一堂に会する光景が見られそう。

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