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岐阜県警=警視らが研修先視察=協力する県人会に感謝

1月21日(水)

 ブラジル岐阜県人会(山田彦次会長)は十八日正午から同会館サロンで、十五日に着聖した岐阜県警の警視ら二人の歓迎会を催した。
 来伯したのは、岐阜県警察本部の刑事部刑事総務課国際捜査室の奥村政文警視と総務部教養課の高木祐警部補の二人。岐阜県警では平成五年(一九九三年)に語学研修制度を創始し、以来、十二言語に対応できる体制を作ってきた。
 現在ブラジルで研修中の北村栄輔巡査、渡辺英児巡査(二月に帰国予定)を含めて十三人のポ語要員を誇る。この研修は志願制で、まず二カ月名古屋の語学学校で基礎を身に付け、その後、ブラジルへ六カ月間派遣される。
 奥村警視は、「研修を終えて来た者は、みな立派な実績をあげている。二十四時間体制で、外国の方の対応の第一線に立ってがんばっている」と成果を報告する。今回の視察は、研修先の実状見聞や異文化理解のためで、二人とも初来伯。
 続いて、「他言語の研修先と異なり、ブラジルでは県人会が率先して情報提供してくれるなど、安心して送り出せる体制がとれた。そのお礼の気持ちをお伝えしたかった。これからも交流を深め、研修生をよろしくお願いします」と奥村警視は、歓迎会に参加した約二十人の県人に謝辞を送った。
 同県警では、犯罪捜査にあたる刑事課だけでなく、犯罪予防や住民の苦情に対処する生活安全課、交通課などの各部署を通して、総合的な外国人対策を講じており、犯罪の被害に遭う外国人にも手厚く対処する、という。
 今回の五日間にわたる視察では、サントス第六市警などへも訪問し安全対策や組織についての意見交換や、さらに中津川市と姉妹都市提携するレジストロ市への表敬訪問もし、十九日晩、帰路に着いた。

 

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