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NHKドラマ『ハルとナツ』=ヒロイン決定 本年三月から撮影開始= 二十一日、NHK総局長定例会見で発表

1月23日(金)

 二〇〇五年秋、放送予定の放送開始八十周年・大型ドラマ「ハルとナツ 届かなかった手紙―ブラジル物語―」(作・橋田寿賀子)のヒロインとロケ地などが決定。本日(日本時間二十一日)発表された。
 主人公は、一九二五(大正十四)年生まれのハルと二歳年下のナツ姉妹である。
 昭和、平成の時代とともに生きた姉妹の波乱万丈の生涯を通し、親子四代にわたる壮大な迫力のドラマである。日本の庶民史が、七十五分、五回放映という大きなスケールで描かれる。
 姉ハルが生まれた一九二五年はNHKが放送を開始した年でもある。
 姉ハルは、子役(九歳~十二歳)はオーデション中である。十六歳から五十五歳までを米倉涼子さん、八十歳を森光子さんが演じる。
 妹ナツの子役(七歳~十歳)はオーデション中で、十四歳から三十六歳までを仲間由紀恵さん、七十八歳を野際陽子さんが演じる。
ドラマのあらすじは、一九三四(昭和九年)、北海道の開拓村(架空の村)で、余りにも貧しい生活から抜け出すため、ハル(九歳)の一家はブラジルへの移民を決意した。だが、最愛の妹ナツ(七歳)だけが、眼病検査(トラホーム)で不合格になり、二人の姉妹はブラジル移民船の出港地神戸で別離を余儀なくされた。
ハルのブラジルの移民生活はいばらの道の連続だった。日本に残されたナツも戦争にほんろうされ、苦しい生活を強いられる。
それはまさしく”二人の”おしん”のようである。姉妹は、互いに綿々と手紙を書き続けるが、運命の壁が二人の前に立ちはだかり、ともに相手の手紙を手にすることができなかった。
主な舞台はブラジル、北海道、神戸、東京である。
ロケ地は、ブラジルではサンパウロ州カンピーナス、アチバイヤ、サントスほかである。
北海道では上川郡新得(しんとく)町、野付(のつけ)郡別海町ほか。
神戸では神戸市中央区、旧・神戸移住教養所など。
東京は都内および近郊で撮影が行われる。
撮影期間は二〇〇四年から一年間が予定されている。

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