ホーム | 日系社会ニュース | トメアスー出身=長浜君17歳、大相撲へ=ジュニアでは無敵だった=「友綱部屋」に入門=とけ込み、5年以内の関取めざす

トメアスー出身=長浜君17歳、大相撲へ=ジュニアでは無敵だった=「友綱部屋」に入門=とけ込み、5年以内の関取めざす

1月28日(水)

 トメアスー移住地出身の長浜栄二さん(一七、友綱部屋)が去る初場所中日(十八日)で、出世披露。しこ名は、魁ノ浜。前相撲で二勝三敗の成績ながら、新弟子二十五人中八番目の成績だった。三月一日の番付発表で序の口格を得、十四日にはじまる大阪春場所から本格的な土俵人生がはじまる。叔父でパラー州相撲連盟(島川尚三会長)専任理事の長浜雅博さんに、長浜君の素顔や友綱部屋の様子を聞いた。

 「体が柔らかい、三段目くらいまでは、すっすと行くのでは」と、友綱親方(元関脇、魁輝)は評する。百八十三センチ、百四十二キロの体格を生かした押し相撲が得意だ。十二月一日から入門し、その日から稽古をはじめた。現在では、毎朝午前七時半から十一時半まで稽古、午後からは相撲教習所と多忙な日々を過ごす。雅博さんによると最近「兄弟子に習って、ちゃんこの仕込みをやっている。風呂掃除はもうやっている」と部屋生活にもなじみ始めた。
 九歳から相撲を始めた。ブラジルでは柔道の合間に稽古する選手が多い中で、長浜さんは相撲一本。近年では、トメアスーの杉本成夫監督のもと、週三回から四回稽古に取り組んだ。先の世界ジュニア選手権ブラジル代表選考会(昨年五月、サンパウロ市リベルダーデ)では、圧倒的な強さで優勝した。国内ジュニアでは、すでに敵なしの強さだった。
 入門を決めたのは昨年九月。雅博さんは「十七歳からの五年間、トメアスーで過ごすのは先が見えている。どうせなら、日本で過ごした方がいい」と勧めた。周囲の声も加わり、渋っていた長浜さんも、日本行きを決意する。
 同部屋への入門は、親方と遠戚関係にある二ツ森一次さん(トメアスー相撲愛好会会長)の存在が大きい。十一人と人数は少ないが大関魁皇、古くは横綱太刀山らを輩出した名門だ。
 遠く慣れない日本での生活だが、周囲の人は意外に暖かい様子。「年末に帰る兄弟子たちが、彼のために帰らず残っていてくれた」。「功弐東が電話してアドバイスしてくれた」などのエピソードは多い。「すばしっこくなくて、根が素直。日本語もはなせるので、可愛がられているのではないか」と雅博さんも分析する。
 長浜さんの両親(日系一世男性とブラジル人女性)は三歳の頃に離婚。以後、祖母キクさんが中心になって育てた。「ばあちゃんがテレビ(NHK)で見られるようにがんばれ」と発破をかける雅博さん。NHKに映るには、幕内以上が必要。五年間以内の入幕を目指し、若武者の土俵生活がはじまった。

 

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