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コラム 樹海

 在伯公館が主催する日本語作文コンクールは珍しい。クリチーバ総領事館が始めた。テーマは「ニッポンって、どんな国?」。ブラジル人の小学生から一般まで応募できる▼人は、若干の例外を除き、だれでも「自分は他人からどう思われているだろう」と気になる。それが自然である。総領事館(日本政府)としても同様だ。知ってもらう必要がないという国は、以前のイラク、現在の米国、のようなものかもしれない▼クリチーバ総領事館が、コンクールを企画したのは、単なる日本語振興のためではあるまい。ブラジル人の日本観を知ったのちは、日本という国を理解してもらうための、いわゆる広報を行う際の資料とするのではないか▼一方で、こうした作文は、日系人が書く場合、各自がルーツにいかほどの関心を持っているかを計ることができる。まずカーラ(顔)。日本人の子孫として、自身の顔が好きか嫌いか、である。祖父母や両親が日本という国について、ふだんきちんと話をしているか、あるいは、学校がどの程度教えているか、も推しはかれる▼今度のコンクールは、対象を公立校、私立校の生徒とし、日本語学校生徒である、ない、はうんぬんしていない。ただ、日常、外国語としてのみ日本語を学んでいる人たちが、どの程度、日本という国に迫れるか興味のあるところだ▼本来なら、コンクールはブラジルの団体が主催し、公館が後援にまわるところだが、そうでない。応募が多いことを期待したい(神)

04/02/13

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