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民謡団体7つ統合=「ブラジル民謡連合」発足

3月 6日(土)

  在伯七つの民謡団体が統合し「ブラジル民謡連合」がこのたび発足した。今年十月には第一回紅白民謡の祭典の開催も予定され一月末から各団体関係者らが会合を重ねている。「連合」の代表には桜庭喜太郎ブラジル郷土民謡協会会長が就任。「相互の親睦だけでなく団結して若い世代に民謡の魅力を伝えていきたい」と抱負を語っている。
 参加を表明した団体は日本民謡協会、ブラジル民謡同志協会、ブラジル郷土民謡協会、ブラジル民謡交友会、琉球民謡保存会、琉球民謡協会の七つ。桜庭代表は「わたしたちだけで二百五十人の会員がいる。全体では六百人ほどの規模になるのでは」とみる。
 先月二十七日、桜庭代表らは文協を訪問し発足に至った経緯や、その理念について文協役員に説明。十月の紅白民謡の祭典を文協大講堂で開催したい旨を申し入れた。
 ただ、現時点で代表以外の役員は決まっておらず予算もゼロと先行きは不透明だ。それぞれの団体が年中行事を抱えるうえ、民謡の祭典への費用捻出が義務付けられるとなれば負担は明らかに増す。こうした懸念に関して桜庭代表は「心配はしていない。みんな気持ちがまとまっているし周囲も今回の結束を喜んでくれている」と話す。
 当面は親睦を図りつつ会合で具体的な道筋を決めていく。いずれの団体も会員の高齢化が著しく若い世代への普及が課題となる。
 「連合」の稽古・会合場所はブラジル郷土民謡協会が所有する家屋を使用する。地下鉄ヴィラ・マリアーナ駅そば。アフォンソセルソ通り一〇七。

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