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本場・札幌に負けないように=ブラジル・ヨサコイ・ソーラン大会=7月大きな舞台で=2カテゴリー30団体参加見込む=優秀チームに奨励金

3月13日(土 )

  いつの日か本場・札幌に負けない立派な大会に――。第二回ブラジル・ヨサコイ・ソーラン大会が、七月十一日午後五時からサンパウロ市のイビラプエラ体育館で開催されることが正式に発表された。主催のブラジル・コサコイ・ソーラン委員会(飯島秀昭代表)によれば、昨年の大成功を受け、今年は一万一千人収容の大舞台で、約三十団体が華麗な踊りを披露することになりそうだ。
 昨年七月の第一回大会ではガルボン・ブエノ街や文協記念講堂を舞台に、十三団体、約三百五十人が参加し、会場を熱気で包んだ。今年は日本移民九十六周年とサンパウロ市制四百五十周年を記念したイベントとして一回り大きくなって戻ってきた。
 昨年と異なるのは、子ども部門(平均年齢十四歳以下)と大人の部(同十五歳以上)の二カテゴリーが設けられ、それぞれに順位がつけられ、総額二万レアルの奨励金が用意されることだ。最優秀チーム(仮称=ヨサコイ・ソーラン大賞)には八千レアル、大人・子ども部門ともに一位には三千レアル、二位には二千レアル、三位には一千レアルが提供される。なお、各賞の名称は順位ではなく、「サンパウロ賞」などの別の名称となる予定。また、上演時間は、出入りを含めて五分間(日本と同じ)となった。
 会場は、昨年の会場だった文協記念講堂(千二百人収容)の約十倍の観客が入るイビラプエラ体育館。同委員会では、昨年の倍以上の「三十団体は参加するのでは」と予測している。周囲をぐるりと観客席が囲み、中央に音響・照明設備を配した特設舞台が作られる。円形劇場のような舞台となるため、正面だけでなく四方にアピールする踊りも期待できそうだ。
 午後五時からの屋内公演の前、同日正午からはイビラプエラ公園などの野外ステージで「街は舞台だ!」をテーマに野外公演も行うべく市当局と折衝中だそう。
 当日の審査員には、同委員会から指名された十人があたる。審査員はスポンサー企業、出場チーム、出場者に関わりがない人が選ばれる。審査基準は「チームワーク」「創造性」「ハーモニィ(調和)」「技術性」の四点で、各項目につき、最高(三点)、良好(二点)、普通(一点)のどれかが付けられ、十人の総合点で評価される予定。
 出場チームの規定は、「出場人数に制限なし」「参加費用は無料。ただし、出場のための交通費、飲食費、滞在費は各チームが地元支援団体と協力して工面するのが原則」など。
 今後のスケジュールとしては、四月一日から五月七日までが申し込み(用紙は事務局)、六月十二日に参加チームリーダーの全体会議(文協で)、七月十日に舞台会場準備、同十一日に本番、となる。
 同委員会は「みんなの思いを集めて作るお祭りです。できるだけ多数のご協力をお願いします」とスポンサー協力を呼びかけた。
 申し込み・問い合わせは同委員会事務局(電話=11・287・4199、FAX=11・287・8333)まで。