豊かな人生こそ宝＝イビポラン朗友会５周年

3月30日（火）

　［ロンドリーナ］ロンドリーナ市に隣接したイビポラン市の高齢者の会「朗友会」は、九九年二月二十一日に発会、去る二月二十一日は、集い第六十回を数え、五周年を迎えた。
　会のモットーを（１）老人に年齢なし（２）人生に定年なし（３）豊かな人生こそ宝である――とし、原田定俊さんと文協会長の藤井寛さんの提唱で始まった。原田さんは、発会から万年会長としてつとめており、今度の五周年にはロ市から中川芳月浪曲名人を招いて賑わった。
　朗友会の会員は約百人。毎月出席できる人は四十人から五十人、毎月第三土曜日が集いの日と決められている。
　当日も先没者への黙祷のあと、会歌の合唱、原田会長と藤井文協会長のあいさつ、祝辞が述べられた。二カ月毎に行われる会員の誕生会のあとは、健康問題や人生体験話などが披露された。
　藤井文協会長は、日本の健康雑誌数冊を携えて、約三十分間、健康増進について、会員に分かりやすく説明した。司会の宮坂実さんは「芳月さんも健康問題について一言」と、発言を求めた。芳月さんは「父は百三歳まで生きた。その父の生き方を参考にしている」とし、健康には体だけでなく、心の持ち方も大事ではないか、と心身一体の健康法を披露した。
　会員として浪曲名人の高橋秋水さんや準名人の木村照子さんも来席し、民謡を披露、芳月さんは即席で会歌を浪曲調で熱唱、和やかな六十回目の集いを終えた。