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交流協会生33人着聖=24年間でOB669人

4月13日(火)

 第二十四期日本ブラジル交流協会(玉井義臣会長)留学研修生三十三人が、十一日サンパウロに着いた。
 [さいたま支局、蓑輪政一記者]留学研修生の一行三十三人(男子十二人、女子二十一人)が、十日、成田空港からブラジル向け旅立った。協会が八一年、この制度を取り入れて十三人の一期生を送り出して以来、毎年派伯、今年が二十四年目で二十四期生になる。今は亡き斎藤広志サンパウロ大学教授の「日伯の懸け橋づくり」への情熱は確実に引き継がれて、制度によるOBは六百六十九人、それぞれが各界の第一線で活躍中だ。
 出発前日の九日、国立オリンピック記念青少年総合センターで出発式が行われた。玉井会長の「すべての行動の基本は、礼儀を忘れないということ。あいさつは心を開いて相手に迫ることといえましょう」という送りだしの言葉のあと、研修生各人が壇上で渡伯の決意を披露した。
 「日系社会、ポルトガル語およびサッカーについて学んでくる」「絵手紙の講座を開きたい。それを通じて日伯交流の手助けができれば」「現地のNGOに参加、ブラジルの子供たちに日本の紙芝居を紹介したい」「ピンガについてさまざまな角度から調べたい」。
 東京農大在学中の中川めぐみさんは「農業が大好きで高校から七年間農業を勉強してきた。ニシムラ農工校で生徒たちと一緒にブラジルの農業を学んできたい」と抱負を語った。
 研修先は、アマゾナス州からリオ・グランデ・ド・スル州まで十二州。来年三月まで滞伯する。

 

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