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東西南北

4月24日(土)

 リオの貧民街で家屋の床下から地雷八個を発見、押収した事件(二十日)で、同時に押収された手榴弾M―20百六十一個が、九六年に製造元のRJC社がリオ空軍に販売したものであったことが二十二日夜、捜査で明らかとなった。これに対し空軍側は、「この種の兵器の紛失記録はない」との声明書を発表。ジョゼ・ヴィエーガス国防相も同日、「陸軍が保管している地雷五千四百九十七個は一切紛失していない」と声明書で断言しており、謎は深まるばかり。リオ州軍事裁付属検察局は、リオ州陸軍の兵器管理には落ち度があるとし、捜査を進めている。
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 ペルジーゼスのルガイ夫妻殺害事件で、容疑者の息子ジルが事件当時着用していた衣服やタオルを検査したIC(犯罪研究院)は二十二日、血痕も硝煙も検出されなかったと発表した。検察局殺人課の検事は、同人の犯行関与をまだ確信している。衣服は事件直後、クリーニング店で化学洗剤を使って洗濯し、翌日に当局へ手渡されたからというのがその理由。当局は衣服から同容疑者か被害者の血痕またはDNAが検出されると期待したが、裏切られた。
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 パラナ州で四件の殺人と幾多の窃盗容疑で指名手配されていたオスニウド・B・オリベイラ容疑者が二十二日、クリチーバ市で特捜課の女性警官に逮捕された。同容疑者は「女たらし」で名が知られており、同課はインターネットのチャットルームや伝言ダイヤルを通じて彼の居所をつかみ、「あなたが好き」と、デートを約束した女性警官の前に容疑者は現われ御用。「逮捕された後も、『女にモテる』といううぬぼれが自分の首を絞めたとは考えなかった」と同課の捜査官は述べた。

 

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