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ゴミ埋立地計画に反対=イタペチで署名運動

5月29日(土)

 二十一日から二十三日まで第四回イタペチ柿・花祭りを開催したモジ・ダス・クルーゼス市イタペチ日本人会などは、ケイロース・ガルボン社のゴミ埋立地建設計画に強く反対し、署名運動などを続けている。
 同社は、サンパウロ市などモジ市近郊十都市から出る産業廃棄物を処理するため、約二百十ヘクタールの埋立地をモジ市タボン区内に作ろうと計画、モジ市に申請している。埋立地には一日当たりトラック二百台分のゴミが運ばれる予定。
 同会は「埋立地建設が自然破壊に繋がる」と主張しており、埋立地から発生する悪臭が住民を悩ませるだけでなく、同地区に生息している天然記念物の猿「ミッコ・ダ・セーラ」など小動物が絶滅する可能性もあるとしている。また、同地域にはパライーバ・ド・スル河に流れこむ水源があり、住民の健康が害され、農業など経済にも影響が出る恐れがある。
 同会では、地域住民にも協力を呼びかけて「モジ市はサンパウロ市のゴミには責任を持ちません」と書いたチラシを配り、署名運動を行なっている。運動に関わる地域住民は、「この地区だけでなくもっと広範囲の問題。パライーバ川が汚れたらどれだけの人が迷惑することか。反対運動をモジ市にも広げていきたい」と話している。

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