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日伯祭開幕に大輪の花=最後は終戦の日ショーで

8月11日(水)

  七月五日に来伯して以来、精力的に活躍している中平マリコさんの九回目のステージは〃歌のまち〃マリンガだった。
 北西パラナ最大のイベント、マリンガ文化体育協会(矢野清会長)主催の第十五回日伯祭で、同祭初の日本プロ歌手として出演、開幕に大輪の花を飾った。
 七日の開会式のあと、午後十時からショーの司会者、羽田宗義さんが「誰か故郷を思わざる」と「高原列車はゆく」の二曲を歌い、中平さんは深紅のドレスで登場、作・編曲家の佐々永治さんのピアノ伴奏で「さくらさくら」「五木の子守」美空ひばりの「東京キッド」など八曲をメドレーで歌い、観客は早くも日本情緒に引き込まれた。
 次が世界的なボサ・ノヴァの名曲「イパネマの娘」で一層盛んな拍手が湧いた。オリジナル曲「愛の詩」では傑出した歌唱力を見せ、サウンド・オブ・ミュージックの「ドレミの歌」、「アヴェ・マリア」「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」「私のお父さん・ジャニスキッキ」と幅広いレパートリーで日伯観客を酔わせた。
 アンコールに応えて「マイウェイ」を歌い、盛大な拍手に包まれながら終演、〃歌のまち〃の耳の肥えた歌謡ファンをうならせた。
 今までの中平さんのステージは、七月八日=憩いの園慰問、十一日=文協ドミンゴ・コンサート、十八日=老ク連芸能祭、二十四、二十五日=県連日本祭り、二十九日=パラグアイ・イグアス植民地鶴寿会及びイグアス日本人会(栄田祐司会長)での公演、八月三日=サントス厚生ホーム慰問。
 最後のステージは十五日に文協記念講堂で行なわれるニッケイ新聞共催の、終戦の日に贈る「日本人の心の歌」の舞台への特別出演だ。当日は、有名コロニア歌手五十人による感動の歌の競演が、華やかに繰り広げられる。
 舞台で歌われる曲は応募された中から選ばれており、思い出深い名曲ばかり。演奏は有名なシャープス・アンド・フラッツ楽団が担当する。
 当日は満席が予想されるので、早めに協力券を入手するのがお薦め。協力券はニッケイ新聞社、ブラジル日本文化協会、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本老人クラブ連合会及び明石屋宝石店にある。
 また応募曲の当選者で、当日会場に来られない人は、イデンチダーデのコピーと簡単な本人の承諾書があれば、当人でなくても入場可。

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