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そろばん普及手応え=連盟、実態調査結果まとめる

9月2日(木)

 そろばん学習者数は、全国に約七百人──。ブラジル珠算連盟(斉藤良美会長)はこのほど、そろばんの普及具合を確かめるため実態調査を実施した。まとまった調査は、今回が初めて。
 集中力が増すなど精神面への効果が大きいことから、日系の日本語学校をはじめブラジル学校にも導入する動きが出始めている。また、年に一回実施している教師養成講座の受講者数も上向きで、意欲的な人も目立つようだ。
 これまで学習者数などについてきちんとした統計がとられていないため、日本側への発表に不都合なこともあった。基礎的な資料づくりが、調査の大きな目的。記入方式で学習者の氏名、生年月日、レベルを尋ねた。
 サンパウロ、バストス、アラサツーバに集中し、ベロオリゾンテ(MJ)など州外にも広がる。日本語学校がそろばんを取り入れているのが、全体の八割だ。
 ベレーン(PA)でもそろばんを評価する傾向が強まっており、珠算連盟は今後関係強化を図っていく考え。斉藤会長は「今までは実態がよく分からなかったけど、これで日本側へのアピールもしやすくなった」と述べ、手応えを感じている様子だ。

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